opening of Die Puppe

 

ルビッチ・タッチ第2週。ドイツ時代のサイレントで、比較的よくかかる3本「男になったら」「牡蠣の王女」「花嫁人形」はどれもオッシ・オズヴァルダという女優が主演。「花嫁人形」のみ、これまで何度も見逃し続けてきて、永遠に縁がないのでは…と、しおしおしていたけれど、今回ようやく縁があった。1919年の映画。

 

東の牧瀬里穂、西のオッシ・オズヴァルダと並び称したくなるほどの溌剌っぷり、オッシ嬢は狂気を漂わせるほどの弾けっぷりなのだけれど、「花嫁人形」開始数分、ルビッチ本人が登場し、ミニチュアのセットを組み立てていく。最後に男女の人形を家の中に入れ、ズームしてルビッチは画面の外に消え、人形が人間に変化して動き始める…という、なんともキュートで凝ったプロローグ。

 

ルビッチは俳優出身なので、初期のものは自分が出演しているものもあるけれど、これまで観たことはなかった。初めて観た動くルビッチ。生まれつきの造形の美しさより、立ち居振る舞いや言葉遣いの綺麗な人に惹かれがちで、ルビッチ映画はそんな俳優にたくさん出会えるのも好きな理由。マイダーリン、ハーバート・マーシャルも、モーリス・シュヴァリエも、立ち居振る舞いが流れるようで、かつ作為を感じさせない素晴らしさがあるけれど、単に顔立ちだけ取り出すと、彼らより美しい俳優はたくさんいると思う。

 

ミニチュアセットを組み立てるルビッチの動きも、優雅で色気もあって見惚れた。27歳のルビッチ、若くて細い…!倒れそうな壁を慌てて立てようとする仕草など茶目っ気もあってハッとする。こんな手つきで作った映画ならば粋で洒脱になりましょう。

 

帰宅してyoutubeで見つけ、冒頭ばかりリピートして何度も観てしまう。

 

念願の「花嫁人形」を観たことにより、今回のベスト番組を組み直し。

 

5/1  「街角 桃色の店」 →「ニノチカ」

5/2 「花嫁人形」→「極楽特急」

 

スケジュールが限られているなら、私ならこの2日は死守してこの順番で観る…!

 

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