新名所
所用あり、東京の新名所?麻布台ヒルズへ。今のところ日本で一番高いビルがこちら。帰り際は夜で、上の階にいたので東京タワーの上のほうと同じ高さだった。東京に暮らして長いけれど、真横からの位置で東京タワーを観るのは初めて。
展望フロアがあったけれど、今週から一般公開が終わったらしい。観光客らしき人が足止めをくらっていた。
ロビーにあったオラファー・エリアソンのアート。《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023)だそうです。
近所
近代美術館で観た高梨豊の写真。1975年の本郷。「パンダパン」「うさぎや」「キリンレモン」と動物づくし。近所の昔の写真。上野が近いので、なにかとパンダを推しがちなの、昔からみたい。
朝ドラ『虎に翼』、脚本家は吉田恵里香さんで、NHKドラマ『恋せぬふたり』が面白くて毎週観ていた。
https://www.nhk.jp/p/ts/VWNP71QQPV/
高橋一生・岸井ゆきの主演でアロマンティック・アセクシャルの男女を描く物語だった。近所の昔の写真を観ていて思い出したのが『恋せぬふたり』で高橋一生が住んでいる古民家は近所(谷中)で、たびたびドラマや映画に登場する。
この場所。昭和初期に宮大工がつくった家。
http://studio-prestige.co.jp/nedu.html
で、ある時この家が売りに出され…驚いたことに…値段が6億3400万円!!広さ、都心の土地の高さ、建物代もあるのだろうけれど、いい感じの古民家…6億!常々思う、東京は地面を持ってる人こそ王者であると。
まだレンタルスタジオとして運営されている?様子からみると、売買を諦めたのか、売れていないのか。
余韻
桜が散ったと思えば一気に夏みたい!窓を明けて書いてます。夜風そよそよ。今年は桜の名所には近づかず、移動しながら道端の桜をたくさん観たの本当に良かった。桜コレクション2024。神保町、小学館の前の桜。
湯島天満宮の麓にある、小さな公園の桜。願わくば来年は、桜のついでに甘味処で食べたりしたい。
チェックしていた美術展を見逃したけれど、何か会期が終わる頃って、次に始まる時期でもある(ポジティブ)。
4月末から始まる都美の「デ・キリコ展」は逃さず観たいです。
インタビュー
先日また行った根津の老舗街中華のオトメ。街中華のイメージと乖離した内装が好きで、特にこの照明と、天井に映る光と影が良い。ずいぶん前に一度だけ行ったプラハの駅がこんな雰囲気だった記憶がある。
『虎に翼』の主題歌「「さよーならまたいつか!」をつくった米津玄師のインタビュー、読み応えがあった。
https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi26
特にこの箇所。「神聖視するのも卑下するのも根っこは一緒な気がする」のバランス感覚よ。
女性の地位向上については、自分が男性であるがゆえにより慎重に見つめなければならないというか、自分の身ぶり手ぶりがそこになんらかの不利益をもたらすようなものでありたくはないと思うんですね。なので、どういう形であればそれが可能になるのかを考えたときに浮かんできた「がんばる君へエールを」という方法だと、逆に女性を神聖視するような形になるんじゃないかと思った。自分の性質上、対象をある種のミューズのように扱う形になりそうな気がしたんですよね。でもそれは、結局“裏返し”でしかない。神聖視するのも卑下するのも根っこは一緒な気がする。なので、少なくとも自分にとって客観的になるのはおよそ不可能で。あくまで私事として、主観的に曲を作らざるを得ないと思ったんですよね。違う属性のものと自分を同一視するのも、それはそれで暴力的だとは思うんですけど、どちらかを選ぶと言われたら主観的なほうを選ぶしかない。そこは腹をくくってやるしかないなと思ってこういう曲になりました。
自分の好きな映画の傾向として、女性の一代記を描いたものが好きで、いつかそれをちゃんとシリーズで、連載で書きたいと漠然と思っているけれど、米津さんの言う「自分の身ぶり手ぶりがそこになんらかの不利益をもたらすようなものでありたくはない」という気持ちは同性であっても同感で、できれば他の人と意見交換しながら形にしてみたいな、と最近、あくまで頭の中だけで練っています。
解説
先日行った国立近代美術館の常設で、通常の作品+キャプションに加えて、ガイドつきというか、新たな視点を加えることで鑑賞がより楽しめますよ、という主旨の展示があった。例えば藤田嗣治のこの絵、自画像の中で持っている筆について、左に筆の現物と、筆の解説が加えてある。
こういう展示、有難いと思う時と、絵ぐらい静かに観たいと思う時があって、今回は後者だったけれど、普段から私が美術を見慣れていることと、この絵をパッと観て筆に着目する人ってどれぐらいいるのかな?と疑問が湧いたからで、美術との距離感と何を観るかは人それぞれだろう。
けれど、何か気になるものを見つけて、後でじっくり調べよう…と思って実際調べることってあんまりないから、情報過多時代に検索結果がすぐ横にあるのは便利で親切なのかもしれない。
銀座の葉桜
在宅仕事を早めに切り上げ、自宅から銀座まで1時間ほど歩く。歩きやすい靴がもっと欲しい。酷使したバッグのストラップとの連結部分の革が切れたので、TOD’Sの路面店に修理相談に。伝票の故障理由に「ご愛用により」と書かれていた。確かにご愛用しすぎていた。日比谷に向かって歩くと、桜は葉っぱと半々の状態。今年の桜、七分咲きぐらいの開花状態でもすでに葉っぱが出ていた。温暖化の影響か、開花が遅かったせいか。見たことのない桜だった。
そのままTOHOシネマズ日比谷で『パスト ライブス/再会』を観て、これが初監督品というセリーヌ・ソン監督のプロフィールを調べた。英語版のwikipediaに情報があって、主人公と似た生い立ちなんだなぁ、と知ると同時に、
https://en.wikipedia.org/wiki/Celine_Song
She has hinted at her Western name being a reference to the character in Celine and Julie Go Boating (1974) directed by Jacques Rivette.
という箇所に、おっ!となる。「セリーヌ・ソン監督のセリーヌというウェスタン・ネームはジャック・リヴェット監督『セリーヌとジュリーは舟でゆく』の登場人物ににヒントを得て名付けられた」とあって、映画の中でもカナダに移住する前の幼い姉妹が自分で自分のウェスタン・ネームを考える場面があった。私はその場面を観ながら、自分なら自分にどんな名前をつけるかな、と考えていた。
https://happinet-phantom.com/pastlives/
室内花見
土曜に駅前の、花屋で買った桜の枝、つぼみが多いものを選んで2日放置したら、気温が上がったせいか一気に開花している。部屋でも花見。最高。
水揚げが上手なのか花が新鮮で長持ち。お洒落でも何でもない、お彼岸には仏花で溢れかえり、無造作に数本束ねたサービス束が数百円で売られているごく普通の花屋だけれど、こういう花屋こそ近くにあるとありがたい。端数をオマケしてくれたり、ちょっと萎れてるからってもうひと束サービスしてくれたりするのも下町っぽい。桜は2本で350円。 あと何日もつかな。
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