寝て覚め

 

朝、通勤電車で知ったニュース。濱口竜介監督、商業映画デビュー!「寝ても覚めても」!主演は東出昌大!公開は来年。

 

こちら

http://natalie.mu/eiga/news/239386

 

俺得って表現はこんな時に使えばいいのですね。濱口監督は現役の日本人監督の中で、最も好きな人。東出くんと濱口監督の組み合わせなんて、思いつかなかったけれど、考えてみれば濱口映画に登場する人物は、誰ひとりとして類型的に描かれないので、掴みどころのない、得体の知れなさのある東出くん、濱口映画にしっくり馴染みそう。しかも1人2役だなんて…!

 

程なく、デザイナーあずささんから「気が早いですが、舞台挨拶行きましょう!」とメールが届き、ずいぶん先の予定が既に決定する事案が発生。商業映画デビューって東京だとどこの映画館でかかるんだろう。舞台挨拶はどこだろうか。TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶する濱口監督……想像できない…。テアトル新宿とかかしら…。夏の撮影だそうだから、うまくいくと秋の東京国際映画祭のコンペでかかったりしないかしら。ヒルズのスクリーン7で濱口映画!ああ、妄想が膨らむ…!

 

何があっても来年まで生き延びて、その瞬間を目撃せねばならぬ…と、めらめら、不意に太宰「晩年」の一節を思い出した。

 

『死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこまれていた。これは夏に着る着物だろう。夏まで生きていようと思った。』 

 

わかる…わかるよ太宰(肩にポンと手を置きながら)、私は死のうとかこれっぽっちも思ってないけれど、元気に生きて来年を迎えるぞ!

 

柴崎友香さんの原作は未読なので、映画化のニュースを知る→図書館の在庫検索→予約→最寄りの図書館に届けられ→帰り道、ピックアップ。と、光の速さで私の手元に。文庫を借りてみた。これから読むと、来年にはいい具合に忘れていると思う。

 

公式HPはこちら

http://www.bitters.co.jp/netemosametemo/

 

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Mariko
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