moonbow cinema

 

本日、moonbow cinema第7回上映会へ。会場は駒込La Grotte。上映後、外に出て改めてまじまじ眺めてみると外観もレトロで味のあるビルだった。

 

 

中は1階と、面積1/3ほどの小さな2階があり、天井が高い。窮屈ではないけれど穴蔵に篭っているようでもあり、今回上映された「月に囚われた男」の主人公・サムが暮らす月面基地の住居兼仕事場に自分もいるような感覚に。

 

 

2階にはピアノも!映画の上映以外に、どんなふうに活用されている場所なのか興味むくむく…。

 

 

この会場に似合う映画として選ばれたのは2009年のイギリス映画「月に囚われた男」。タイトルとビジュアルから気になっていたけれど、初見。ダンカン・ジョーンズ監督はデヴィッド・ボウイの息子さん!って、上映後のみづきさんの解説でようやく知って驚き。あんまり似てない!

 

月で働く男を主人公とした近未来SFだけれど、お金をたっぷり使った派手な宇宙ものとは趣がずいぶん違い、低予算っぷりが滲むシンプル質素なつくりで、映画の描くテーマも相まって物哀しさを醸し出していた。CGなど存在しない時代に知恵を絞って一生懸命近未来感を演出した古いSFが好きで(合成ばりばりがキュートなトリュフォー「華氏451」とか、どう見てもパリなのに未来都市と強引に言い放つゴダール「アルファヴィル」とか)、それに似た手触り。人工知能ガーティ(声はケヴィン・スペイシー!)は人情味のあるいいやつだったけれど、フロント部分にあるパネルに顔のマークで気分が映されるのはちょっと蛇足では…?宇宙で頑張るロボット系、表情は同じで無機質、声色や仕草で喜怒哀楽がわかる設定の方が好みだな…。

 

 

駒込、自宅から区の100円バスで行けるぐらい近場だけれど、初めて行った。富士登山翌日の筋肉痛がなければ歩いて行ける距離だった。静かで落ち着いた住宅街。映画はいつも私を見知らぬ街へ連れて行ってくれます。

 

今回も楽しませていただきました!次回は来年1月ごろの開催を予定しているそうです。

 

moonbow cinemaはこちら。

http://moonbowcinema.com

 

みづきさんの連載「moonbow journey」はarchivesからどうぞ!

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