雪の東京

 

上空から東京を見下ろす高層階で仕事をしていると、窓の外の景色が刻々と変化してゆくのが面白く、人がどんどん去った後、ぶらぶらとバルコニーに出て撮った1枚。遠い国のモノクロ映画でいつか観たような、雪の東京。視界の変化はもちろんのこと、音が雪に吸収された、雪の日にしか味わえない種類の静寂が好き。音楽をかけず、無音で過ごしたくなる。

 

何年も欲しいな、と思いながら、これぞというものが見つからず見送っていた、秋冬に履く暖かく歩きやすいブーツ、スエード素材ながら防水加工が施してあり雨・雪でも履ける機能的な一足をこの冬ついに見つけ、あのブーツがあるから大丈夫、と思いながら昨夜は眠った。今日は仕事の外出の予定もなかったので、両手がフリーになるように、古川さんに仕立てていただいたCinema Toteで通勤。

 

雪の映画といえば、ロシアのアニメ「雪の女王」(1957年)を真っ先に思い出す。偶然借りて観てみて、特典映像で宮崎駿が熱く語っているのを見つけた。宮崎アニメの原型のような物語だった。大切なものを守るために裸足で戦う少女が主人公。やがて登場する雪の女王が、かつて紅白で猛威を振るっていた小林幸子のようなルックスでラスボス感もあった。

 

http://www.ghibli-museum.jp/snowqueen/intro/

 

普段より時間はかかったものの無事に帰宅でき、NHKニュースをつけると、明朝は路面が凍るから、小刻みに歩きましょう…そう、あの動物のような!「ペンギン歩き」がおすすめです!と丁寧にペンギンが歩く映像つきで真面目な声でアナウンサーが解説していた。

 

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Mariko
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