クレオ気分

 

アニエス・ヴァルダから思い出したけれど、あちこちの病院であれこれ検査する時間を過ごし、存分にクレオ気分を味わった5月だった。

 

『5時から7時までのクレオ』(アニエス・ヴァルダ監督/1962年)のクレオの気分。クレオが、自分が癌かもしれないという恐怖に怯えながらパリの街を彷徨い、7時に検査結果を知るために医者のもとに行くまでの情緒不安定かつ多動な2時間の物語。そんな重病の疑いではない私でも、病院は憂鬱で緊張するもの。最後に見知らぬ兵士に心を開き、支えられるように病院に向かう、クレオの気持ちはうっすらわかる。

 

 

アニエス・ヴァルダの映画、街の美しさもグロテスクさも、ごろっと記録されていて、何度観ても飽きない。

 

明日から6月。

 

 

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Mariko
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