寿司屋の娘

 

朝型の私が遅い時間に始まるドラマを観ることは滅多にないけれど、『おっさんずラブ』最終回(最高だった!はるたんは私にとっても存在が罪)まで起きておくべく、原稿のために借り、返却期限の迫った小津『秋日和』のDVDを観た。

 

あぁ、『秋日和』の百合子(岡田茉莉子)の素晴らしさ、死ぬまでにあと何度観られるかしらん。

 

我が身のことのように家族を心配し、家族に心身の清潔さを求める態度を「ウェット」と形容し、幸せも人生も本人のもの、家族であっても口を挟むものではないと唱える百合子は、小津映画に押し寄せる近代化の波!を象徴する存在。平成も最後の初夏、間もなく昭和はひと昔前どころか、ふた昔前になろうとしており、他の小津映画はそろそろ観るのがしんどくなってきたけれど、『秋日和』が例外なのは、ひとえに百合子のおかげ。

 

窓辺で寿司を食べる百合子、寿司屋の娘。百合子の実家の寿司屋、東京の「場末」「ずいぶん遠い」ところにあるらしいけれど、どこの設定なのだろう。東京東側のほうが似合いそう。

 

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