解説

 

読みかけていた『ハッピーアワー論』は酷暑で頭がまわらず進まず、予約待ちの人がいたのでひとまあず返却、張愛玲『傾城の恋/封鎖』を借りてきた。

 

張愛玲、訳書がなかなか出版されず、台湾で原書を買ったことは28の記事で書きました。上海の作家。

http://cinemastudio28.tokyo/cinemaontheplanet_007_part2

 

けれど、最近たて続けに訳書が刊行されている。

 

『中国が愛を知ったころ』

https://www.iwanami.co.jp/book/b313851.html

 

と、この『傾城の恋/封鎖』

http://www.kotensinyaku.jp/books/book276.html

 

酷暑で頭がまわらないので、何故か末尾の解説から読み始めると、張愛玲の人生、幼少期からなんとまぁ波乱万丈で、こんな小説の中にいるような家で育った理知的な少女は、作家になるべくしてなったと言えましょう。没落官僚の贅沢で退廃的な暮らし。父と継母の吸う阿片の煙が立ち込める瀟洒な家。

 

中国、阿片の煙、没落…とキーワードが揃うと反射的に『さらば、わが愛」のレスリーを思い出したりして。

 

 

思わず動画を探してみたりするので、張愛玲、なかなか小説部分に辿り着けない。

 

 

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