アタラント号
2019年観た映画…の前に、2018年、映画納めの1本について。
イメージフォーラムでジャン・ヴィゴ『アタラント号』。言うまでもなく大好きな1本。2018年、吉凶のうち凶の比重がぐっと重く、なんなら2018年ごと丸洗いしたい気分だけれど、年の最後にピカピカの『アタラント号』を観られるなんて、終わりよければすべて良し、だったのではないか。
http://www.ivc-tokyo.co.jp/vigo/
・ミシェル・シモン&猫猫猫猫猫!人間の猫に対する扱いがワイルドでハラハラするけれど、猫の人間に対する扱いもまたワイルドで、伸びやかな対等の関係。動くミシェル・シモンの背中に涼しい顔で乗り続ける猫の足腰と執着。
・ウェディングドレスで登場したジュリエットが、船での新婚生活が始まるやいなや、船乗りといえばボーダーでしょ?とばかりに早速ボーダーを着るの、可愛らしくて素直。
・別々に眠るふたりが交互に映されるシーンのエロティックさ。目のやり場がない!と思いながら毎度まじまじと観てしまう。『アタラント号』で最も好きなシーン。
ジャン・ヴィゴ、同時公開の短編3本立ても、忘れずに観なければ。