大河
外出のひとつひとつに言い訳めいた説明を求められる感があるけれど、必要な外出と自分で認定し、根津神社に月はじめに行き月次花御札を授かる、は継続している。
例年であれば露店が出て、千駄木や根津の駅から人の波ができる恒例のつつじまつりは、今年は中止になった。つつじ苑への立ち入りも禁止。しかし季節どおりにつつじは咲いており、空いた時間を狙って境内から遠巻きに眺めることはできる。
ソーシャル・ディスタンシング・参拝
5月の御札は菖蒲。右の薬玉は、夏の邪気を祓うため5月端午の節句から、9月重陽の節句まで飾るもの。
中華圏のニュースを現地のメディアから摂取して1月下旬から自主的に自粛生活に入ったので、最後に映画館に行ったのは1月。Netflixもamazon primeも、それらをミニシアターサイズの画面で観られる装置も部屋にあるけれど、気分の問題で映画ぶんの長さの集中力を作るのが難しく、時間ができたら観ようと積んでいたあれこれは、時間ができたからといって観られるものでもないんだな、を実感中。
目下の最大の楽しみは、大河ドラマ『麒麟がくる』です。観たい意欲はあるけれど歴史に明るいわけではない自分は、武将の名前、血縁・主従関係を把握しきれず混乱して脱落しそうだな、と思ったので、近所の書店の前を通りかかった時、公式ガイドブックが売られているのを見かけて初めて買ってみた。これがなかなかの良策で、放送開始前にその日のあらすじを軽く読み、見慣れない名前があったら相関図を確認、それでも不明点があったらwikiなどで調べる、を繰り返し(試験勉強みたい…)、今のところ脱落していないどころか、最高に面白い!
斎藤道三(本木雅弘)と高政(伊藤英明)の父子関係は、高政のカイロ・レンばりの拗らせ感が『スター・ウォーズ』的で、道三が土岐頼芸(尾美としのり)の鷹を皆殺しするくだりは『ゴッドファーザー』のベッドに馬の首事件のようだった。光秀は今のところフラストレーションを溜め込む中間管理職的人物として描かれ、信長&帰蝶夫婦は無邪気で可愛らしく、底知れぬ不敵さ。史実をベースに創作がふんだんに盛り込まれているのだろうけれど、歴史、なんとドラマティック…(興奮)!!
明日の放送は斎藤道三ってどういう人生だったっけ…とググった時から楽しみにしていた長良川の戦い!予告を何度も観て気持ちを高めているところ。脚本、キャスト、歴史そのものの魅力に加え、大河ドラマってCMなし45分の短さがちょうど良い。映画のための2時間の集中力は難しくとも、45分なら大丈夫という現在、そのうち世界が落ち着き、自分も回復するとまた映画にどっぷり没入できる日も来るのだろう。
麒麟がくる
https://www.nhk.or.jp/kirin/
読み込んでいる公式ガイドはこちら。実用の書。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000069233832020.html