想起
早稲田松竹エドワード・ヤン特集、すでに何度も観ているので『エドワード・ヤンの恋愛時代』は今回パスしたけれど、4Kリマスタバージョンが最初に公開されたのが2022年の東京国際映画祭で、私にとっても久しぶりの鑑賞だった。
で、濱口竜介監督の『PASSION』のラストの展開のこと、今ひとつ理解できている気がしなくて、胸の中にずっとあれってどういう意味なんだろうな…と残り続けており、『恋愛時代』のラストの展開を改めて観たら、あ!『PASSION』のラストってこれかも!とブチッと2本の映画が繋がる感覚があった。ウディ・アレン的な都会の群像劇と謳われがちだけれど、扉/エレベーターの開閉を多用したすべてを見せない演出はエルンスト・ルビッチ的でもあって、自分の嗜好の点と点がスッと線で繋がるようだった。
この時の上映、濱口監督がトークで登壇し、エドワード・ヤンを語る時間があり、原題『獨立時代』の意味にも触れているので、どちらの映画も好きな方に是非Youtube観ていただきたいです。動画の中で語られる「東京国際映画祭が京都で開催された年があって、エドワード・ヤンの『獨立時代』が上映された」エピソード、私はその会場にいて、エドワード・ヤンのトークを聴いた。