新緑

GW後半は夏みたい。新緑がもっさもさしてる。近所の大学こと東京大学本郷キャンパスを、我が広い庭のような気持ちで活用して暮らしているのだけれど、桜が散り躑躅が枯れはじめ、ものすごい緑。『悪は存在しない』みたい〜と撮った1枚。

室内にいるのがもったいない気候なので、家ですることを外に持ち出すことにして、本郷キャンパスのテーブルと椅子が置いてあるテラス席で日記を書いているのだけれど、隣のテーブルが2組の中国人家庭で、おそらく両親とその子供が2セット。観光客ではなく暮らしている雰囲気で、会話は標準語に近い中国語が95%、5%は簡単な日本語の単語が混じる。話題も「先生が〜」と学校生活のことで学友なのかも。隣から聴こえてくるのでヒアリングがてら聴いてしまってすみません。
で、最近読んだニュースを思い出した。中国からわざわざここ文京区の小学校入学のため移住してくる家族が増えており、文京区の中でも名門小学校と名高い公立の学区を指定して不動産を探している、と。隣のテーブルの家族、おそらくこういう方々ではないか。ニュースで見た人々が隣に!私も「異国に暮らす外国人」の経験があってネガティブな気持ちは特になく、世相は刻々と変わっていくので、教育現場も変化が求められているんだろうな、と思った。
本郷キャンパス、1年を通じて5月が一番美しいので、混んでおらず静かで緑あふれる場所を求めている方におすすめです。
「学力高い」都内の中国人、文京区の小学校に“爆入学” 中国SNSで“3S1K”が話題に
https://news.yahoo.co.jp/articles/56f52f0cc05712f4a8cad500ca7ae203194c1838
ヤンヤン 夏の想い出

早稲田松竹で観た『ヤンヤン 夏の想い出』(2000年/エドワード・ヤン監督)、35mmフィルム上映。過去に観た映画と再会して、傷の入ったフィルムのバチバチ音を聴くと、ずいぶん生きたなぁ自分もと思う。思いませんか。
http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/40690
台北の文教エリアに暮らす一家の、結婚式で始まり葬式で終わるひと夏の群像劇。圓山大飯店で結婚式を挙げ、NJ(父親)は企業の共同創業者のひとりのようだから裕福な家庭なのだろう。娘は名門と呼ばれる学校に通い、一見何の不自由もなさそう。
そんな家庭と周辺にも日々ざわめきは生じ、怪しげな宗教にハマったり、恋愛がもつれて殺傷沙汰に巻き込まれたり。エドワード・ヤンらしい都市生活者の孤独が描かれる。
何度も観ており、かつては学生たちに近い年齢だったのが、いつの間にか父親母親と同年代かやや下?という年齢に差し掛かり、今回思ったのはNJ(父親)の素晴らしさ。善良なる存在であることを自らに課し、行動規範として人生の半ばまで遵守してきた人物の、さりげなくも地に足のついた存在感。何が起きても一家の軸が大きくは揺らがないのはNJが中心にいるからであろう。NJの真意ははっきりとは見えないが、再会した美しい初恋の相手を、今も昔も選ばなかったのは、ある種のエキセントリックさを周到に回避するNJなりの防衛本能なのかもしれない。
そんなNJの本心が垣間見えるのは、日本のクリエイター大田との会話においてで、彼らの交わす簡単な単語を繋げた英語の、流暢すぎないからこそ詩のようなやりとりが一言一句美しい。大田を演じるイッセー尾形が天使みたい。でも、こういう天使みたいな人って人生で時々出会って、自分も思わず誰にも話ししたことないような「いきなり本題」みたいなことを打ち明けてしまうよね。
NJ役の呉念真(ウー・ニ゙エンジェン)、エドワード・ヤンが亡くなった後に東京国際映画祭で追悼特集があり『ヤンヤン 夏の想い出』の後だったかに登壇した記憶があって、本人のお話も実直な言葉でとてもわかりやすかったことを覚えている。
御徒町で降りて吉池

5月3日、横浜シネマジャック&ベティへ。サイレント映画ピアニスト柳下美恵さんの「ピアノ&シネマ2024」のEプログラムを観た。個別の映画の感想は別に書くので、Cinema Studio 28 Tokyoアシスタントペンギン(AP)のリポートをinstagramに載せたのでまずは参照されたし。
https://www.instagram.com/p/C6h9_f-vzqU/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
快晴でこの上なくちょうど良い気温の横浜をぶらぶらし、JR関内駅から乗ったのが多少時間はかかるものの直通で上野に停まる電車で、「わぁ!御徒町で降りて吉池に寄って帰ろうかな!」って最高帰り道プランを披露したら、隣にいた見知らぬご婦人が、ふふっと声に出してお笑いになった。?とご婦人のほうを見ると「私もまったく同じことを考えてました」とおっしゃったので、あまりの偶然にわぁ!と和やな車内の空気感の醸成に寄与することに。
その電車は途中、線路に人が入りそのままお散歩したことによる停車(どういうこと?)や、ぼんやり御徒町を通り過ぎてしまい慌てて上野で降りるなど不意の事案が発生したものの、吉池には寄った。
吉池は御徒町駅すぐにある新潟系のスーパーマーケット。水族館か市場か?と見紛う新鮮な魚介、越後の地酒などがずらりと並ぶ。どの売場も圧巻で、地下1階エレベーター降りてすぐの海鮮お惣菜が並ぶ棚と地下2階のワンカップ酒が並ぶ棚が特に好き。少量ずつ買えるし、選ぶのも楽しい。


昨日は魚沼の「雪男」という地酒を買った。雪男がスキーしてるカップデザイン可愛い!
東京はどこも外国人観光客でごった返しているけれど、吉池はまだ平和な雰囲気。観光地化した築地より安くローカル感もあって楽しいはず、でも混んでほしくないので大きな声では言いたくない。
https://www.yoshiike-group.co.jp/
想起

早稲田松竹エドワード・ヤン特集、すでに何度も観ているので『エドワード・ヤンの恋愛時代』は今回パスしたけれど、4Kリマスタバージョンが最初に公開されたのが2022年の東京国際映画祭で、私にとっても久しぶりの鑑賞だった。
で、濱口竜介監督の『PASSION』のラストの展開のこと、今ひとつ理解できている気がしなくて、胸の中にずっとあれってどういう意味なんだろうな…と残り続けており、『恋愛時代』のラストの展開を改めて観たら、あ!『PASSION』のラストってこれかも!とブチッと2本の映画が繋がる感覚があった。ウディ・アレン的な都会の群像劇と謳われがちだけれど、扉/エレベーターの開閉を多用したすべてを見せない演出はエルンスト・ルビッチ的でもあって、自分の嗜好の点と点がスッと線で繋がるようだった。
この時の上映、濱口監督がトークで登壇し、エドワード・ヤンを語る時間があり、原題『獨立時代』の意味にも触れているので、どちらの映画も好きな方に是非Youtube観ていただきたいです。動画の中で語られる「東京国際映画祭が京都で開催された年があって、エドワード・ヤンの『獨立時代』が上映された」エピソード、私はその会場にいて、エドワード・ヤンのトークを聴いた。
豪華

昨夜、早稲田松竹のエドワード・ヤン特集で夜の1本『ヤンヤン 夏の想い出』を観た。連休の谷間の平日ながら、19時過ぎからの上映チケットが夕方には売り切れ満席だった。ロビーで開演を待っていると1日でこの3本すべてを制覇するらしい学生っぽい数人の会話が聞こえてきて、眩しい!体力!若さ!と思いました。
明日まで!
http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/40690
エドワード・ヤン、ついに『カップルズ』も4Kリマスタされ上映された国があるらしい。そのうち日本でも上映されるだろう。
羅馬法

神保町から御茶ノ水を経由してそのまま歩いて帰ることにし、明治大学の前を通ったので、朝ドラ『虎に翼』の展示があったはず、と検索して大学博物館へ。寅子のモデルになった三淵嘉子さんの出身校ということで、女子が法を学ぶことの最初期の資料がいくつかあった。

1930年のカリキュラム。必修と選択に分かれている。自分なら選択科目はどれを選ぶかな?って考えるの楽しい。羅馬法って何?と調べると、ローマ法のことだった。古くからある法の歴史と日本の法律への影響を学ぶのかな。

『虎に翼』の衣裳の展示も。伊藤沙莉さん小柄!法服の展示も。展示にはなかったけれど、ポスターにもなっているメインビジュアルで寅子が着ている法服は凝っていて、虎、実家らしき建物や、おにぎりなど、物語のモチーフが刺繍されていて素敵。

会場はこちら。小規模な展示ですぐ観終わり、入場無料。10月28日まで。
https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2024/mkmht0000015cia8.html

アクセント

先日、曇り空の神保町。久々にランチョンでお昼を食べた。ビールを飲まなくてもかなり美味しい洋食店と思う。飲むけど。通し営業で中途半端な時間でも何かしら食べられるのが、映画や寄席の前後に立ち寄りやすくて好きです。
国立映画アーカイブの高峰秀子特集で『衝動殺人 息子よ』(1978年/木下恵介監督)を予定どおり観た。『虎に翼』といい、最近は法律の話ばかり観ている。感想は別に書くとしてこの時代の映画を観て思うことに、俳優のセリフまわしが現代より、センテンスの冒頭というか、話しはじめにアクセントが強く、語尾が消えがちな気がする。これは当時の録音技術によるもので、録音技術の向上により、日常会話に近いナチュラルな発話でも機材が声を精緻に拾えるようになったのかな…と推測したのだけれど、実際どうなのでしょう。
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