豪華
昨夜、早稲田松竹のエドワード・ヤン特集で夜の1本『ヤンヤン 夏の想い出』を観た。連休の谷間の平日ながら、19時過ぎからの上映チケットが夕方には売り切れ満席だった。ロビーで開演を待っていると1日でこの3本すべてを制覇するらしい学生っぽい数人の会話が聞こえてきて、眩しい!体力!若さ!と思いました。
明日まで!
http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/40690
エドワード・ヤン、ついに『カップルズ』も4Kリマスタされ上映された国があるらしい。そのうち日本でも上映されるだろう。
羅馬法
神保町から御茶ノ水を経由してそのまま歩いて帰ることにし、明治大学の前を通ったので、朝ドラ『虎に翼』の展示があったはず、と検索して大学博物館へ。寅子のモデルになった三淵嘉子さんの出身校ということで、女子が法を学ぶことの最初期の資料がいくつかあった。
1930年のカリキュラム。必修と選択に分かれている。自分なら選択科目はどれを選ぶかな?って考えるの楽しい。羅馬法って何?と調べると、ローマ法のことだった。古くからある法の歴史と日本の法律への影響を学ぶのかな。
『虎に翼』の衣裳の展示も。伊藤沙莉さん小柄!法服の展示も。展示にはなかったけれど、ポスターにもなっているメインビジュアルで寅子が着ている法服は凝っていて、虎、実家らしき建物や、おにぎりなど、物語のモチーフが刺繍されていて素敵。
会場はこちら。小規模な展示ですぐ観終わり、入場無料。10月28日まで。
https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2024/mkmht0000015cia8.html
アクセント
先日、曇り空の神保町。久々にランチョンでお昼を食べた。ビールを飲まなくてもかなり美味しい洋食店と思う。飲むけど。通し営業で中途半端な時間でも何かしら食べられるのが、映画や寄席の前後に立ち寄りやすくて好きです。
国立映画アーカイブの高峰秀子特集で『衝動殺人 息子よ』(1978年/木下恵介監督)を予定どおり観た。『虎に翼』といい、最近は法律の話ばかり観ている。感想は別に書くとしてこの時代の映画を観て思うことに、俳優のセリフまわしが現代より、センテンスの冒頭というか、話しはじめにアクセントが強く、語尾が消えがちな気がする。これは当時の録音技術によるもので、録音技術の向上により、日常会話に近いナチュラルな発話でも機材が声を精緻に拾えるようになったのかな…と推測したのだけれど、実際どうなのでしょう。
エッグタルト
ポルトガル菓子のこと書いたら、予約でもなかなか買えないらしいエッグタルトを俄然食べたくなった。写真はマカオで一番有名な店でテイクアウトし、ホテルの部屋で食べる直前。エッグタルトからしか摂取できない歓びは確かにある。
ポルトガル→マカオ→中華圏で思い出した。トニ―・レオン主演『無名』、間もなく公開。1940年代上海が舞台とのことで、美術や衣裳も楽しみ。5/3から。
ポルトガル菓子
昨日、渋谷で『悪は存在しない』を観たあと所用で神保町に行き、あ、このへんのはず?と長らく行きたいリストにあったポルトガル菓子の店に寄った。DOCE ESPIGAと書いてドースイスピーガ。
ポルトガル菓子と言えば!のエッグタルトが有名だけれど、店の前に5月分のエッグタルトは予約が終了したと書いてあった。まだ4月なのに…。ずいぶんなハードルの高さだけれど、いつか食べてみたい。いくつかお菓子が並んでおり、どれも見たことのないものばかり。とりあえずSericaiaとSesimbraというお菓子を何が何だかわからないまま買ってみる。
さっそく食べたこちら、SericaiaなのかSesimbraなのかわからないけれど、プリン液を焼いてみましたけど!って感じの卵の味が強い、優しい味で美味しかったです。フランスにあるFlan(フラン)というお菓子に似ているけれど、ポルトガルのこちらのほうが卵味が強い気がした。こうなると他の謎めいたお菓子も食べてみたい。
営業情報は地図からチェックを。平日は朝7時開店ですって。
初日初回
濱口竜介監督『悪は存在しない』、Bunkamura Le Cinema渋谷宮下で初日初回で観てきた。上映後に監督も登壇したトークつき。ロビーの隙間収納みたいな目立たない一角に飾られたベネチア映画祭銀獅子賞。
この映画について、すぐ感想が出てくる人がいるのだろうか?一度ラストまで見届けし者として、記憶を抱えた状態であと2回は観たい。過去作『不気味なものの肌に触れる』(2013年)が好きで、最後に来たるべき続編『FLOOD』を待たれよ!と続きが示唆されて終わる1本なのだけれど、『悪は存在しない』は続編ではないものの、似た不穏さがあって嬉しかった。
5月に新文芸坐で『初期の濱口竜介』という直球な特集上映があり、この5本がかかる。
PASSION(2008/115分)出演:河井青葉、岡本竜汰、占部房子
永遠に君を愛す(2009/58分)出演:河井青葉、杉山彦々、岡部尚
THE DEPTHS(2010/121分)出演:キム・ミンジュン、石田法嗣、パク・ソヒ
親密さ(2012/255分/途中休憩あり)出演:平野鈴、佐藤亮、田山幹雄
不気味なものの肌に触れる(2013/54分)出演:染谷将太、石田法嗣、渋川清彦
https://www.shin-bungeiza.com/schedule#d2024-05-08-1
『悪は存在しない』を観るにあたって観るべき過去作がラインナップされている。『PASSION』や『THE DEPTHS』の要素も新作に繋がってる。過去作を観るためには映画館に行く必要がある、というのも良い。
古参ファンみたいな書き方をしてしまったけれど、何もインプットせずに観ても『悪は存在しない』は面白い。東京と地方のタイムラグなく、ほぼ同時にミニシアターで公開されるのも、この映画に合っている。
今日のトークの様子はこちら
https://eiga.com/news/20240426/21/
GW
一足早めにGWに突入。東京近辺にいます。濱口竜介監督『悪は存在しない』、さっそく予約。
濱口監督の商業デビュー作『寝ても覚めても』(2018年)、エキストラ募集をしていたので連絡し、都内某所の撮影現場で演出風景を間近で見られたの良い想い出です。「3月11日、震災の日の帰宅難民」の群衆として参加したけれど、映っていなかった。丸一日かかったのに映画になるとほんの一瞬で、映画を撮ることの果てしなさを思い知った。写真は私自身の3月11日を思い出しながら着るものを準備して、要るかな?と一応持っていった手袋。と、配っていただいた水。
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