ピアノ&シネマ2024

ポストに横浜の映画館ジャック&ベティの封筒で手紙が。サイレント映画ピアニスト・柳下美恵さんからで毎年GW恒例の「ピアノ&シネマ2024」のご案内でした。
去年、エルンスト・ルビッチ『花嫁人形』上映後にトークで登壇させていただきました。今年のプログラムはNOルビッチ!で、ばたばたしていてGWの予定が何も立てられていないものの、私は観客としてお伺いする予定です。
詳細はこちら!
https://www.jackandbetty.net/cinema/detail/3455/
多彩なプログラム、私が特に興味あるのはAプログラム『結婚の制限速度』(1913年)、アリス・ギイ監督!あらすじ読んでるだけで興味津々。それからDプログラム『空想の旅』(1926年)、ルネ・クレール監督!もしかすると観たことあるかも…記憶が朧げ。ルネ・クレール、ヌーヴェル・ヴァーグ以前のフランスの監督の中で特に好きな人。
チケットはユース割があり、なんと30歳以下までが若者の範囲で(幅広い!太っ腹!)1000円で観られます。他にも様々な割引やキッズ・プログラムやワークショップつき上映など、普段サイレント映画に触れていない人でも楽しめるような工夫が凝らされた上映企画で、皆さま是非!
鳩

『虎に翼』に主人公の学友として登場する華族令嬢・涼子様は東京の洋館暮らしで、鳩山会館で撮影されている。
こちらは2022年秋に撮ったもの。当時コロナ禍で東京は今となっては信じられないほど閑散としており、文京区が区民向けに区の管理する文化施設を無料開放した時期だった。運動不足だったこともあり、自宅から長めの散歩を経て、勾配のきつい坂の上にある鳩山会館を訪れた。秋晴れ!
1924年建築の洋館で、代々政治家を輩出している鳩山家の住居として使われた後、公開された。
https://www.hatoyamakaikan.com/

和柄のステンドグラス。鳩モチーフがあちこちに施され、鳥好きは嬉しい。「友愛」という文字もあちこちにあり、あの言葉は鳩山家代々が大切にしていた言葉だったのだな、と知った。
建物が狭いのが意外だった。薔薇の咲く庭のほうが広い。面積の限られた東京都心では広い庭を持つことこそ贅沢、ということか。
しかし2階にあった大広間!ルビッチ映画が撮れそう。こんな部屋があるのが自宅が住居でもあり社交の場でもある華麗なる一族という感じ。

1階に降り、庭に面したサンルームが素敵。家具類も古いものだろうけれど綺麗にメンテナンスされていた。椅子の高さも低く、幅も狭いのが当時の日本人の体格に合わせた日本製の高級家具という印象。


サンルームの床のモザイクタイル!こういうラタンの椅子欲しいかも?と思って時々眺めている写真。

サンルームでくつろぐ鳩山家の男性。手にカメラを持っている。

愛用の食器は大倉陶園。鳩山会館、全体的なセンスが「例えば食器は大倉陶園で揃えていそうな人たち」と説明すれば、ニュアンスが通じる人にはお分かりいただけるだろう。洋館ではあるけれど、中身は大正〜昭和前半の東京の富裕層が好みそうな設え。日本橋三越の外商が出入りし、帝国ホテル地下のショッピングアーケードを楽しめそうな人々が暮らすお家…というイメージ。
1階つきあたりにあるひっそりした小部屋は、各国の要人から贈られた品々が展示され、私はその部屋が一番面白かったけれど、撮影不可だった。貴重な小説の初版本など、各国の特徴がある品を至近距離で眺められる。鳩山家の男たちが外交時に交換したものだろうけれど、こういう品は国が保管するのはなく、当時の首相・大臣が私物として保管するのだな、と思った。

庭の一角が薔薇園になっている。薔薇も英国のロイヤルファミリーの名前のものや、ハリウッドスターや、ヴェルサイユのばらのキャラクターの名前の品種が並んでおり、各国のセレブリティを招いた時に薔薇の説明をするだけで話が弾みそう、という視点で選定されているのだろう。
古い映画好きの人にもムードがあって楽しめると思う。薔薇の季節、東京観光にいらした時は是非!
R2-D2

5年前の札幌雪まつり、スター・ウォーズの雪像。家でかけるメガネを買い替えたい…家用だから安いのでいい…と思っていたところ、スター・ウォーズモデルのDMきた。
https://www.jins.com/jp/collabo/starwars/
ふむふむ…R2-D2モデルある!さりげなく裏側にR2-D2いる!スター・ウォーズで一番好きなキャラ、R2-D2なのでこれ欲しい。しかしよく見るとメンズだった。確実に大きいけれど私サイズに調節可能かなぁ…
https://www.jins.com/jp/item/MUF-24S-158_58.html
冷静に考える。それでは、素敵な週末を!
新名所

所用あり、東京の新名所?麻布台ヒルズへ。今のところ日本で一番高いビルがこちら。帰り際は夜で、上の階にいたので東京タワーの上のほうと同じ高さだった。東京に暮らして長いけれど、真横からの位置で東京タワーを観るのは初めて。
展望フロアがあったけれど、今週から一般公開が終わったらしい。観光客らしき人が足止めをくらっていた。

ロビーにあったオラファー・エリアソンのアート。《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023)だそうです。
スマート

いま一番好きな声の人ことヤーレンズ出井さんは文章も上手く、連載を読んでいる。
今月のはじめ女性芸人コンビ・ハイツ友の会が突如解散して悲しいと書いたけれど、出井さんの連載最新回で解散について触れられていた。「顔ファン」とは芸人の顔のファンのことで、「芸じゃなく顔が好きなのかよ」と時に冷ややかに見られがち。ハイツ友の会の解散時、女性ファンに感謝すると同時に「本当に”お笑い“が好きな男性」に限定して感謝を残したことで、顔ファン問題が狭い界隈で話題になった。出井さんの見解、お笑いに詳しくなくても読んでほしい。
大風呂敷を広げて考える、これからのお笑い界
https://wluck-park.com/special/21085
「男女ってのはいつだってそんなに対称じゃないし、男の真裏が女じゃない。日本とブラジルじゃないんだから。」は出井さんの美声で再生され、「みんなで二度とあんなことを誰にも書かせないようにしような。」は私が当事者なら泣いただろう。風呂敷で始まり風呂敷に終わる落語のような様式美。なんてスマートな視点と文章なのだろう。米津さんのインタビューといい、令和の男性はいいなぁ!と思うけれど、いつの時代もスマートな人はいるとも思う。エルンスト・ルビッチなんて100年前の映画でも令和に通じるスマートさを持っていたのだから。私は出井さんに『虎に翼』の感想を聞いてみたい。
写真は東京国立近代美術館で観た、芹沢銈介が装丁した獅子文六『可否道』。
近所

近代美術館で観た高梨豊の写真。1975年の本郷。「パンダパン」「うさぎや」「キリンレモン」と動物づくし。近所の昔の写真。上野が近いので、なにかとパンダを推しがちなの、昔からみたい。
朝ドラ『虎に翼』、脚本家は吉田恵里香さんで、NHKドラマ『恋せぬふたり』が面白くて毎週観ていた。
https://www.nhk.jp/p/ts/VWNP71QQPV/
高橋一生・岸井ゆきの主演でアロマンティック・アセクシャルの男女を描く物語だった。近所の昔の写真を観ていて思い出したのが『恋せぬふたり』で高橋一生が住んでいる古民家は近所(谷中)で、たびたびドラマや映画に登場する。
この場所。昭和初期に宮大工がつくった家。
http://studio-prestige.co.jp/nedu.html
で、ある時この家が売りに出され…驚いたことに…値段が6億3400万円!!広さ、都心の土地の高さ、建物代もあるのだろうけれど、いい感じの古民家…6億!常々思う、東京は地面を持ってる人こそ王者であると。
まだレンタルスタジオとして運営されている?様子からみると、売買を諦めたのか、売れていないのか。
余韻

桜が散ったと思えば一気に夏みたい!窓を明けて書いてます。夜風そよそよ。今年は桜の名所には近づかず、移動しながら道端の桜をたくさん観たの本当に良かった。桜コレクション2024。神保町、小学館の前の桜。

湯島天満宮の麓にある、小さな公園の桜。願わくば来年は、桜のついでに甘味処で食べたりしたい。
チェックしていた美術展を見逃したけれど、何か会期が終わる頃って、次に始まる時期でもある(ポジティブ)。
4月末から始まる都美の「デ・キリコ展」は逃さず観たいです。
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