視力回復?
ロメール「愛の昼下がり」を観るために、昼下がり、有楽町へ。外に出ると雨が降っていた。なくなりそうなコンタクトレンズを買いに行く。いつも時間がなくて眼科の診察はパスしがちだけれど、視力がさらに悪くなったのか、見え方に違和感を感じていたので、みっちり視力検査してもらうことに。
右のほうが視力が悪く左右の度数の差があり、その差が開いたのか何なのか、バランスがおかしくなっている気がする…など、現状報告しながら検査してもらうと…なんと!視力回復していた!度が進んだのではなく、戻った(って言うの?)!コンタクトの度数では右-5.0→-4.5と2段階、左-4.0→-3.75と1段階回復。物心ついた頃から視力なんて悪くなる一方だったから、回復なんて逆方向があることすら知らなかった。
視力測定は1年以上ぶりで、その間の生活を振り返ってみると、夜の外出を意識的に減らしたので映画を観る本数はぐっと減り、厳選して観ることに。けれどPCに向かう時間は増えており目を使う総時間は変わっていないはず。ならば他に思い当たることはひとつで、体調を整えるために食事に気をつけることにして、糖分・糖質をなるべく摂らない生活を始めたのが1年ほど前だった。健康に気をつかっている人のような書きぶりだけれど、体力があまりないくせに、幼少のみぎりから活動量が多い生活なので、生活習慣や食事をコントロールして、なけなしの体力を効果的に配分することに興味があるのです。もしや?と調べてみると糖分と視力は因果関係があるらしい。身体機能の悪化は様々な要因の組み合わせ結果で、こればかりは個人差もありましょうが、私の場合は食事を通じた体質改善が、不調を正常化させ(他にもあれこれずいぶん良くなった)、効果が視力にまで及んだ…ということだろうか。
映画好き同士でそんな話題になることも少ないけれど、視力って映画好きにとって何より守るべき生命線だと思うので、誰にも薦められることではないけれど(健康法は「ただし個人差はある」の極みだから、お医者さんや専門の方に相談することはあっても、それ以外は…ねぇ?)私にとって嬉しい変化。眼鏡も買い替える!
面白かったのは利き目という概念があるらしく、私は右らしい。無意識に使っている方の目ということらしく、利き手は左なので、利き目と利き手は関係ありますか?と聞いたら、関係はないのだとか。検査してくださった方に、ロジックで話した方が腑に落ちるタイプと思われたようで、それから以降の種々の説明がやたらロジカルに変化したのも興味深かった。
以上、映画に関係ないようで、おおいに関係あるきょうのできごと。
ロメールを観に行った角川シネマ有楽町でチラシをチェックしていたら、見覚えのある色彩のものがあったので手に取った。「ロスト・イン・パリ」、もしかして…と思ったら、ベルギーのアベル&ゴードン監督・主演の最新作!ずいぶん前に観た「アイスバーグ」「ルンバ!」が面白くて、いつかまた観たいなぁ…!と時折思い出していた。2人は道化師でもあって、ほとんどセリフはなく身体の動きで物語を進行させる。色彩感覚も独特で、地続きとはいえフランスからベルギーに移動すると街や人のちょっとした色彩が違うもので、アベル&ゴードン監督の色はベルギー色だな、と思った記憶。「ロスト・イン・パリ」はパリで撮ったらしいから、これまでとはまた色が違うのかしら。
「ロスト・イン・パリ」のタイトルの文字情報だけでは、またパリ映画…?と食傷気味に詳しく調べなかっただろうので、チラシの色がパッと目に入って手に取ることができて良かった。やっぱり目…目は大事…と、この日記の振り出しに戻る…。
8月公開、ユーロスペース。
http://www.senlis.co.jp/lost-in-paris/