麦茶のティーバッグ
酷暑が去ったと思えば台風…否応無しにインドア生活を強いる夏。
ホン・サンス&キム・ミニ特集は4本中、3本まで観た。酷暑と台風の一瞬の隙間に有楽町まで観に行き、帰りに運動がてら丸の内仲通りを歩いていたら、一保堂の暖簾が見えたので、吸い込まれて買った麦茶。京都の友人に手土産にもらって、美味しさに驚いてから毎夏買っている。
ホン・サンス&キム・ミニ特集、どんどん、いいなぁホン・サンス、私もキム・ミニとつきあいたい、という謎の嫉妬が芽生えている。
残り1本は『正しい日、間違えた日』。映画祭で一度観ているけれど、キム・ミニに会えるならもう一度観なきゃ。
http://crest-inter.co.jp/tadashiihi/
有楽町のペンギン
少し前の日記で書いた大阪名物・北極のアイスキャンデー。有楽町にある大阪百貨店(大阪のアンテナショップ)に串かつソースを買いに行ったら、ペンギン発見。来客用も兼ねて5本買ったら、ナチュラルにこんな箱に入れてくれた。嬉しい!
大阪の店舗とは違い、東京では買える味が限られている。どれがいい?って差し出すと、みんな、え、サツマイモ?って反応はするのに誰も選ばなかったサツマイモ。
ここで買えます。有楽町の三省堂書店、無印界隈。
http://www.osaka-hyakkaten.jp/
大阪の店。1店舗のみ。
この夏のお楽しみ、映画『ペンギン・ハイウェイ』は8/17(金)公開。
完成披露にケープペンギンが駆けつけたニュースは何度も読みました。
https://natalie.mu/comic/news/289515
SWITCHインタビュー
部屋にテレビはなく、スクリーン&プロジェクターでテレビを観ているのだけれど、カーテンを締め切っても朝だと窓からの光が眩しくて…という難点があります。
録画していたNHKのSWITCHインタビュー、フランソワ・オゾン&池松壮亮の回を観る。
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2018-07-21/31/20169/2037184/
フランス映画祭で監督が来日していた際、3時間で一気に撮った番組とのこと。池松壮亮が監督をユーロスペースに案内し、ロビーの壁にある監督の初期作品のチラシを指差したり。その後、センター街の映画バー「八月の鯨」へ、という流れ、自分の行動範囲すぎる。
「八月の鯨」、映画の名前のカクテルがずらりとメニューに並び、メニューになくてもバーテンダーがその映画を観ていればその場で作ってくれる、映画好きを連れて行くと喜ばれるバー。番組ではオゾン監督の『危険なプロット』『スイミング・プール』、池松壮亮主演『映画 夜空はいつも最高密度の青色だ』のカクテルが登場していた。
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001917/
過去に行った時は、映画のタイトルを言ってみて、バーテンダーさんが観ていないから無理という時は「すみません、まだです!」と言われるのが好印象だった。まだ観ていないだけで、これから観るかもしれないニュアンス。
オゾン監督、好意的でない批評が出ると、監督のお父さんが批評家に直接連絡して文句を言うという熱いエピソードが聞けた。オゾン作品を観るか観ないかは俳優による、という感じだけれど、8月公開の『2重螺旋の恋人』はマリーヌ・ヴァクト主演ならば観なければ。『17歳」主演のあの美女。
https://nijurasen-koibito.com/
香り
この夏は東京から出ない予定なので、頭の片隅に引っかかっている、東京で行きたいと思って行っていない場所をリストアップしてみたら、半分以上「食べてみたいかき氷リスト」だった。
ということで山の上ホテル、コーヒーパーラーヒルトップ。水出しコーヒー蜜、中にはラムレーズンのアイス。大人の味だった。
ヴィスコンティ『白夜』、DVD付属のリーフレットを読んでいたら、小さなリーフレットの1ページを割いて、ヴィスコンティのプロフィール、フィルモグラフィを紹介するページの前半は無難な内容だけれど、後半はバイセクシャルだったヴィスコンティと噂のあった男たちの名前を羅列し、「香水はイギリスで140年以上の歴史を持つペンハリガンのハマムブーケを愛用していたという。」で締めくくる唐突感ある着地。限られた文字数にオフィシャルなプロフィールからプライベート紹介までギュッと混じった少し暴力的な密度があって、くらくらした。
ヴィスコンティの姿はもう写真で見るしかないけれど、「愛用の香水」を知ることは、肉体が消えても存在を立体的に感じられる、まさに残り香のようで面白い人物紹介だな、と思った。
https://www.penhaligons.com/hammam-bouquet/
きのこ映画
『ファントム・スレッド』を観て、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』も観ると、その映画の小道具、物語のスパイスとしての優秀さに、思わず「きのこ…きのこよ…」と観客は感嘆の溜息をつくであろう。
熊楠先生も現代を生きていたなら、きのこ映画研究をされたに違いない。どうかな。
世のきのこ好きは、ソフト化されたなら2本立てで、きのこ映画祭を催すと良い。きのこオムレツやきのこソテーをつまみながら。
夏夏夏
まさかの梅雨明け。去年の東京が冷夏だった恨みを忘れていない。今年の夏は長そうで嬉しい。暑いの大好き。
6月30日、上半期の最終日。半年の穢れを祓い、残り半年の無病息災、厄除けを祈願する夏越の祓という神事の日。この日に食べる「水無月」というお菓子、東京ではあまり売られていないけれど、近所の「つる瀬」にあると知ったので、売り切れないよう早めに、正午すぎに買いに行った。お店の方は「水無月、食べ歩きしようかしら?って思っていたけれど、東京だとあまり売られてないのよねぇ」とおっしゃっていました。去年、夕方に買いに行き売り切れていたので、今年は初動を早く。水無月、小豆は悪魔払いの意味があり、三角形は氷を表し暑気払いの意味があるそうです。「つる瀬」の水無月、年中売ってほしいぐらい美味しかった…(余韻)…。
何年も町内会掲示板で見かけ、平日で予定が合わず行けなかった根津神社の夏越しの大祓、今年は土曜なので初めて行けることに。もうこの青空と緑、そして影の深さ、夏本番だわぁ。
境内には、茅で作られた大きな輪っかが設置してある。30分前到着で行列は15メートルほど。
ピンボケ御免。茅の輪のくぐり方。このように8の字を描くように3度くぐって本殿にお参りするのだけれど、ポイントは、1人ずつ8の字を描く…のではなく、行列全体がまず1度目をくぐり、全員がくぐり終わった後、また行列全体が2度目をくぐり、全員がくぐり終わった後、3度目をくぐっていよいよ本殿へ…という学生時代の運動会を思い出すような久々の団体行動、大行列の大行進なので、早めに到着して列の前あたりを確保しても、行列の長さにより所要時間が左右される。こんなに混んでる根津神社は初めて!という行列の長さだったから、17時から始まり、3度目をくぐり終わったのは18時頃。近所の友人+1歳児と一緒に、みんなで茅の輪のくぐりデビューしました。
本殿にお参りすると、茅の輪守を授与していただきます。「御祭神須佐之男命のご神息による無病息災厄除けのお守りです。夏越しの祓の茅の輪くぐり、門口にかざる粽(ちまき)守も同じ御由緒によるものです。」とのこと。去年のお守りを返してる方もいらっしゃったので、私も1年かざって来年返しに行こう。部屋のドアの内側に設置。
初参加だったので、まさか毎年、こんなに多くの人が輪をくぐっていたなんて知らなかったヨ!…近所で!…と驚き。参加してみないとわからない新奇さがあった。半年の終わり、清々しく締めくくることができて、ありがたいです。
いよいよ夏。東京ではホン・サンス監督&女優キム・ミニ祭が開催中だけれど、過去のホン・サンス映画で大好きな夏の映画は『ハハハ』(2010年)です。男性2人が飲みながら、夏に韓国の統営という港町で出会った女たちを回想する物語。途中で何度もハハハ!と笑って乾杯する場面があるから『ハハハ』は笑い声を表すタイトルだと思っていたけれど、韓国語で夏=ハと読むらしく夏夏夏という意味らしい。
男ってやつは!とイライラする度はホン・サンス映画の中でも群を抜いているけれど、夏の素敵さとどうしようもなさを完全に閉じ込めた見事な夏映画なので、みなさま、是非。
いずれも有料だけれど、amazon prime(こちら)やyoutube(こちら)で観ることができます。便利な世の中ですこと!
寿司屋の娘
朝型の私が遅い時間に始まるドラマを観ることは滅多にないけれど、『おっさんずラブ』最終回(最高だった!はるたんは私にとっても存在が罪)まで起きておくべく、原稿のために借り、返却期限の迫った小津『秋日和』のDVDを観た。
あぁ、『秋日和』の百合子(岡田茉莉子)の素晴らしさ、死ぬまでにあと何度観られるかしらん。
我が身のことのように家族を心配し、家族に心身の清潔さを求める態度を「ウェット」と形容し、幸せも人生も本人のもの、家族であっても口を挟むものではないと唱える百合子は、小津映画に押し寄せる近代化の波!を象徴する存在。平成も最後の初夏、間もなく昭和はひと昔前どころか、ふた昔前になろうとしており、他の小津映画はそろそろ観るのがしんどくなってきたけれど、『秋日和』が例外なのは、ひとえに百合子のおかげ。
窓辺で寿司を食べる百合子、寿司屋の娘。百合子の実家の寿司屋、東京の「場末」「ずいぶん遠い」ところにあるらしいけれど、どこの設定なのだろう。東京東側のほうが似合いそう。
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