見立てSF

 

今年のカンヌのコンペティション、濱口監督のような新顔からゴダールのようなベテランまで揃っていて流れてくるニュースを読むのが楽しい。ゴダール、カンヌには登場しなかったけれど、Face Timeを使った遠隔会見に応じたというニュースにびっくり。87歳。もはや年齢を超越した存在か。

 

私のゴダール・ベストは『アルファヴィル』(1965年)で、何が好きってパリの街をディストピア未来都市・アルファヴィルに見立てる無謀さ、強引さがとてもキュートだから。ラジオ・フランスの建物はアルファヴィルの指令本部(だっけな?)に、プールは処刑場に見立てられる。粒子の荒いモノクロで撮ってもずいぶん無理があって、予算もCG技術もない中、一生懸命、現実を近未来にしてみました!というアナログな工夫が随所にある。同じ理由でトリュフォー『華氏451』(1966年)の合成バリバリ感も可愛くて好み。

 

 

古いSFを観る時、アルファヴィル的キュートさをつい探してしまいがちだけれど、『ブレードランナー』は、35年の時間差を感じさせない謎のタイムレスさがあって、どうしてだろ?って考えておる。

 

 

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