躑躅
桜の開花が遅かったせいか、桜が散って躑躅が咲くまでの間隔が大幅短縮されて、今がいつなのか調子が狂う。
『悪は存在しない』、公開してすぐに観る予定だけれど、何度チェックしても東京で2館だけなのが信じられない。あの『ドライブ・マイ・カー』の濱口監督の最新作が?2館のみ?せめて前売りでも買うかな、とチェックしたけれど前売り情報もなくて驚き。
けれどWebで読んだインタビューを読んですこし納得。このくだりとか。
『ドライブ・マイ・カー』で「第94回アカデミー賞」国際長編映画賞を受賞した直後は、一気にいろいろなお話をいただいたのですが、自分がやるべきか判断がつかなくてまごまごしているうちにずいぶん落ち着きました。
自分自身の映画作りの基準を保ってきているから、これまで映画を作ってくることができたと思っています。そういう基準を変えずに映画作りができるパートナーかどうか、ということの判断は、短期間ではつけることができません。
あとは、その企画や映画自体がおもしろくなりそうだという確信が得られなければやらないとも思います。「アカデミー賞受賞監督」としての自分に持ちかけられるような話は、その翌年には別の人でいいわけです。自分とマッチしていない、自分の能力ではおもしろくすることが難しい、と思うものも多いです。その作品をおもしろくできなければ、自分にとっても、作品にとっても不幸なことです。
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/7_6_r_20240418_1713404091636307
現時点の私の濱口作品BESTは『PASSION』だけれど、読んでいると監督は少しずつ進化したり変化したりしながら、何もブレてもないんだな、と思った。最新作、楽しみです。