ファンダム

 

 

この下の日記で映画『無名』出演のワン・イーボー(王一博)について書いたら、熱烈なワン・イーボーファンの皆さんにたくさん読んでいただき、普段スターが出る映画をあまり観ないし、監督も俳優も既にこの世にいない古い映画をよく観ることもあって、私にとって珍しく面白い現象として一連を眺めていた。

 

そして興味深いことに、日記を読んだワン・イーボーファンの方が私の書いた日本語を英語に翻訳し、英語圏のファンの皆さんにも拡散したっぽいこと。何が起こってるの…!

 

 

一応、元の文章を書いた本人として、英語でどう訳されたのかチェックしてみた。

<英語>

The strong presence of Tony Leung and another young leading actor, #WangYibo, dominate the center of the screen as time passes. I witnessed the birth of a new star! He is a rising star! No matter where you are on the screen, your eyes will be captivated. It’s been a while since I saw someone so sparkling in a movie even though it’s not a glittering role.

Wang Yibo debuted as a member of an idol group and is said to be able to sing, dance, and rap. At the end of the movie, the theme song, a melancholy melody sung by himself, is played, and he sings it well. I watched a movie with a feeling of gratitude for making me feel the refreshing feeling of the birth of a star. I want to watch it again after some time has passed.

<日本語>

トニ―・レオンともう一人、主役級の若い俳優ワン・イーボー(王一博)の存在感が時間の経過とともにスクリーンの中央を支配して離さない。新しいスターの誕生を目の当たりにした!彼こそ新星!と画面のどこにいても目を奪われてしまう。久しぶりに観たな、映画の中であんなにキラキラした人を。キラキラした役でもないのに…。

ワン・イーボーはアイドルグループのメンバーとしてデビューし歌、ダンス、ラップもできるらしい。『無名』の最後には彼自身が歌う物憂げなメロディーの主題歌『無名』が流れ、歌も上手い。私にとって眉目秀麗というわけではないけれど、スター誕生の清々しい気持ちを感じさせてくれてありがとう、の気持ちでトニ―・レオンの映画を観たというのにトニ―・レオンの印象が薄いまま映画館を出た。時間が経った後に、もう一度観たい。

 

まず『無名』についての日記は前段いろいろ書いているけれど、おそらく『無名』はとっくに鑑賞済のワン・イーボーファンの中での情報共有だから、ワン・イーボーについて書いている部分だけ訳されている。

 

「私にとって眉目秀麗というわけではないけれど」という表現が訳されておらず、私はこれを「映画の中での存在感は素晴らしかったが、私はワン・イーボーの見た目のファンではない(=好みとは違う)」という意味を含んで書いたけれど、ワン・イーボーファンの中でそれは共有不要と判断したのか、単に訳し方がわからずカットしたのか、どちらか。

 

この箇所を除くと、Google翻訳にほぼ忠実な英文なので、いったん自動翻訳→意味の通じない箇所をカットして載せたのだと思う。

 

自分の「推し」の日本の観客への受容まで熱をもって追いかけるなんて、ファンダムというのは凄い。なるほど強い経済圏を形成するはずである。日本にも熱心なファンがいるようだし中華圏の人口は桁違いだから、中華スターの威力というものを軽い気持ちで書いた日記で思い知ることとなった。

 

 

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