R2-D2
5年前の札幌雪まつり、スター・ウォーズの雪像。家でかけるメガネを買い替えたい…家用だから安いのでいい…と思っていたところ、スター・ウォーズモデルのDMきた。
https://www.jins.com/jp/collabo/starwars/
ふむふむ…R2-D2モデルある!さりげなく裏側にR2-D2いる!スター・ウォーズで一番好きなキャラ、R2-D2なのでこれ欲しい。しかしよく見るとメンズだった。確実に大きいけれど私サイズに調節可能かなぁ…
https://www.jins.com/jp/item/MUF-24S-158_58.html
冷静に考える。それでは、素敵な週末を!
推し活
昨日会った友人と大河ドラマ『光る君へ』の話になり、私が買った紫式部の学習まんが(写真左)を薦めたらその場で注文していた。そして私もちゃんと読んでいなかったので、読了した。漫画なので1時間ほどで読める。登場人物紹介や監修した研究者による解説、最後には、ゆかりの地めぐりのおすすめスポットまで紹介され、充実した1冊。京都では廬山寺と、宇治にある源氏物語ミュージアムが紹介されていた。
紫式部の生涯についての本だけれど、もちろん『源氏物語』にも触れられており、コロナ禍初期に東京国立博物館であった「きもの展」で観た振袖を思い出したので、本棚から鈍器のような重さの豪華図録を取り出した。
これ、江戸時代の豪華な刺繍が施された振袖で、大きく「若紫」と刺繍してある。どんな女性がどんな気分で注文して着たんだろう…と実物を前に妄想が膨らむ振袖だったけれど、『源氏物語』の熱狂的なファンで豪華な振袖を誂えられる裕福なお家の子女が、せっかくの機会だから推しの「若紫」って刺繍してもらって着たいわ!「若」と「紫」は色を変えてほしいの!背景は紅葉!ってってウキウキして誂えたのだろうなと思うと、推しのTシャツを買ったり団扇を作ったりファンアートを描いて仲間内で見せあうような、推し活の走りで新鮮。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1987
ちゃんと『源氏物語』を読んだことないけれど、何を読めばいいかな?と友人に聞いたら、もちろん『あさきゆめみし』でしょう!と即答されたので、せっかくの機会だから今年読むことにする。
香り
しかしまぁ、慌ただしい春である。自分でも何が起こっているのかいまいち把握できていないけれど、ひと段落つく頃には視界もずいぶん変わっているのではないか。
そんな中、友人から小包が届いた。年末の誕生日の贈り物としてリクエストしていた香水。セルジュ・ルタンスの香水はひとつひとつ詩のようなストーリーがついており、香りを確かめずに、ストーリーだけで私に似合いそうな1本を選んでほしい、と伝えていた。
贈ってくれた友人はパリに暮らしており、パレ・ロワイヤルにあるセルジュ・ルタンス本店まで出向き、やっぱり香りを確かめて選んでくれたらしい。もちろんストーリーも確認しながら、私が自分では選ばなさそうな香り、そして最近の私の轟々とした変化に似合いそうな香りを選んだとのこと。そして香りを選ぶという行為が友人にはとても刺激的な体験だったそうで、むしろ御礼を言いたい気分、とのことだった。私は嗅覚が弱く、あまり香りを識別できない。自分からどんな香りがするのかわからない、というのはなかなかの恐怖である。だからかどうか香水に却って興味があり、けれど選ぶ自信がないので極めて親しい人に似合うものを選んでもらう。何でも自分で決める私が、唯一他者に決めてもらうもの、というのも面白い。
自分がつけている香水を声高に打ち明けるのは無粋のように思うので、何を選んでもらったかは秘密だけれど、例えば、しばらく前に目にしたプラド美術館に佇むジェレミー・アイアンズのような人に似合いそうだと思った。美術作品を眺めるジェレミー・アイアンズ自身も美術作品のようだった。シンプルな装いだけれど、生きてきた年月の重なりが独特の迫力を生んでいる。
もしくはオリヴェイラ映画に時折登場する、何で生計を立てているのかはわからないけれど、どうやら地元では名士であるらしい人々の大きな邸宅のサロンで親しい人だけ集めて開催される音楽会のような場所にも似合いそう。
そんな妄想をしたけれど、果たして私に似合うかはわからない。親しい人が選んでくれたから、つけてみようと思う。多湿な日本においては秋冬に似合いそうで、冬生まれにはぴったりなのかもしれない。
映画ポスター モダン都市風景の誕生
散歩がてら観た展示。湯島界隈、アーツ千代田3331にて。映画資料収集家・御園京平氏のコレクションが旧蔵していた「みそのコレクション」より、1910年〜30年代の映画ポスターを展示する「映画ポスター モダン都市風景の誕生」の展示へ。
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/chiyoda2018/#section1-1
現在のように映画情報に気軽にアクセスできるわけではなかっただろう当時の映画ポスターは、そのものが貴重なメディアであって、俳優や監督の豪華さ、製作費の贅沢さをこれでもかとすみずみまでアピールする情報量の多さで、展示数は多くはないながら、1枚じっくり眺めるだけで未見の映画への期待値がむくむく高まる。会場に流れていた現存しない古い映画館の荘厳な宮殿のような内装。清水宏『家庭日記』でこの時代の映画館が映る場面があって、内装に見惚れたことを思い出した。
映画ポスターはカラフルだけれど、映画自体はモノクロだから、ポスターに使われる様々な色は、資料に基づいて描かれたのか、デザイナーや画家の想像した色なのか、ということを、あまり事実に迫らずにぼんやり妄想するのが好き。モノクロ映画の愉しみのひとつは、塗り絵しながら鑑賞できることで、あの素敵なドレスは何色なんだろう…口紅の色は…と、自分好みに着色。例えばルビッチ『生きるべきか死ぬべきか』でキャロル・ロンバードが着る裾にファーがあしらわれた印象的なドレスは、私の中ではシルバーグレーかアイスブルーと決めつけて観ているけれど、当時の映画ポスター画像を見ると、赤〜オレンジで描かれていることが多く、思てたんとちゃう!と心がざわつく。というのも、ただ私が寒色好きで、好きな映画は好きな色に溢れていてほしいという勝手な願望によるものだけれど。
そんな情報量の多いポスター群の中で、ひときわモダーンだったのは清水宏『彼と彼女と少年達』のシンプルでグラフィカルなポスター。新人・上原謙と書かれているのにも驚く。1935年の映画だから初々しい上原謙なのだろうけれど、誰にでも新人と呼ばれる時代があったのだな。
新連載 CINEMATIC,COSMETIC 第1回「まだ見ぬ宝物のためのネイル」
Cinema Studio 28 Tokyoの新年は、華やかな(当館比)新連載からスタート。
「CINEMATIC,COSMETIC」は映画とコスメ、ふたつの成分を配合し綴られるリレー連載。第1回はグラフィックデザイナーのayaさんに登場いただきます。
ayaさんから映画のお話を伺うと、「あの映画のこんなビジュアルを目にしたから、○○を準備して公開を待っていた」、というフレーズがたびたびあって、ayaさんならではの映画への待機姿勢があることが興味深いのです。
映画を観る時間はもちろん、情報のかけらを拾って待つ時間も、余韻をひきずる時間も、何年もあとに不意にヒロインの横顔を思い出す時間も、「映画の時間」ってきっと、その全部の合計なのでしょう。
CINEMATIC,COSMETIC 第1回「まだ見ぬ宝物のためのネイル」、どうぞお楽しみください。
オーシャンズ8
『オーシャンズ8』は、TOHOシネマズ日比谷で。
http://wwws.warnerbros.co.jp/oceans8/
このところ、女性の描かれ方にモヤモヤすることが多くなってしまい古い映画(特に邦画)から遠ざかっているけれど、では2018年現在、果たしてどんな描かれ方が正解なのか?の最適解、もしかして『オーシャンズ8』では。
タイトルどおり8人の女性が結託しメットガラの夜、カルティエの巨大ダイヤを盗みに行く。出所したサンドラ・ブロックが入所中、練りに練った計画を実行するためメンバーを探して口説きまず7人、やがて8人が集う。バランスよくアジア系、インド系も含まれる点は現代ハリウッドらしい多様性への配慮というところだけれど、集められた女たちが誰も湿っぽい物語を背負っておらず、シンプルに目的達成のため考えうる最高の精鋭が集められただけで、計画に参加する目的が、女だからと虐げられた鬱屈を晴らすためではなく、貧しさから脱出するためのお金目的でもなく、面白い仕事きたね!腕が鳴る!のテンションなのが素晴らしく、そんな女たちだからということか、つまらないマウンティングも発生しない。
ラスト、それぞれの人生に戻った8人が得た大金で何をしたかが短く紹介される。8人のうち、独身であることにモヤモヤしていた1人が、結婚してパリで幸せなハネムーンを過ごす描写があったのがとりわけ良かった。女の幸せのバリエーションとして「結婚して幸せに暮らす」が「身軽に一人旅に出る」「趣味の店を開く」「新たなキャリアにチャレンジする」などなどと並列にあって、誰もが当たり前に肯定されていた。何かを得たら何かを失わなきゃ、なんてこともないし、何も我慢することもないし、欲しいものをのびのびと手に入れ、欲しいものは人それぞれ。
メットガラのキラキラも楽しいけれど、自らのブランドのコレクションが酷評され、目のまわりを流れたマスカラで真っ黒にしたヘレナ・ボナム・カーターがヌテラ瓶抱えてメソメソしながら舐める一瞬のシーンで、この映画の面白さを確信。男前すぎるケイト・ブランシェット、リアーナのbefore/afterに見惚れるのはもちろん、ハリウッドでの自分の評判を逆手に取ったアン・ハサウェイの開き直りと満開の美しさも天晴れ。これ、男の人が観るとどんな気分になるんだろ?と一瞬思ったけれど、ま、どうでもいいか。
ラストエンペラー
北京、香山公園から見下ろした紫禁城。あまりに暑いので現実逃避気味に秋のこと、洋服、靴、コスメなどなどをチェックしてみる中、ADDICTIONの秋冬テーマが「ラストエンペラー」と知った。
こちら!
https://www.fashion-press.net/news/40890
『ラストエンペラー』に溢れる色、紫禁城の壁、衣装、装飾品…から抽出した色をなかなか忠実に再現しているけれど、肌馴染み、コンサバオフィスメイク、愛され顔…などのキーワードからかけ離れた振り切りっぷりが潔いですね。似合う気はしないけれど、所有して飾りたくなる感じ。案外、塗ってみると似合ったりするのかなぁ。
映画『ラストエンペラー』、贅沢に紫禁城でロケして当時の宮廷生活の再現度も高かろうに、誰もが英語を話す点はおおいに違和感があった。なんとなく、もったいない映画だな、中国語を話してくれれば良かったのに、という感想。言語は映画の最初から最後までの問題なので、最初から最後まで落ち着かなかった。
香山は紫禁城の北にある、風水に配慮して人工的に作られた低めの山。頂上まで登ると、紫禁城を一望できる。夕陽を眺めたくて登ったけれど、曇りではなく、空気汚染問題で霞んでほとんど見えなかった。以下の写真の右端にうっすらと映るオレンジの円が私が見た夕陽である。情緒も何もないね…。
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