珍事
写真と本文は関係ありません。
friday night cinemaとして、ようやく「ネオン・デーモン」を観た。六本木でかかってるの見逃し続け、気がつけば遅い時間、小さなスクリーンしかなくなって、ぬぬぬ…と思っていたら、シネマート新宿に流れ、大きい方のスクリーン1でかかるっていうじゃないの。
この映画、しばらく前、Los Angeles支部りえこさんのインスタで、「映画の最後の方、目玉が出てくるシーンで隣の女の子が痴漢にあうという事件が勃発。すごく変な夜に…」と書かれていて、そんなことってあるんだね…と驚いて読んでいたのだけれど、
今夜、いつものごとく前方の通路側に座ると、通路挟んで向こうは、荷物の多いおじさん。映画が始まっても、むしゃむしゃパンを食べ続け、食べ終わったのか静かになったと思えば、轟音でいびきが響き始めた。
「ネオン・デーモン」、セリフは少なめ、映像と音楽が凝っており、いびきが似合う映画ではない(そんな映画はない)。片耳を指で押さえてしのぎながら、どこか別の席に移ろうかな…でも混んでるし…と、そわそわしていたら、シーンが切り替わり、一瞬無音になって、また別のシーンが始まった途端、私の5席ぐらい隣に座っていた男性が、バタバタっと私の前を、すみません!と横切り、寝ているおじさんの腕だか肩だかをバシッと叩いて起こし、また私の前を、すみません!と横切って席に戻っていった。
5席ほど離れた席でも、腹に据えかねるほど響き渡っていたのだね…。その後、おじさんはまたうつらうつらし、うっすらいびきも聞こえてきたけど、腹に据えかねるほどではなかった。というか、そんなに眠るならもう映画を観てないも同然だし、外に出ればいいのに、そういう選択肢はないのだね…。
LAでも新宿でも珍事に溢れた「ネオン・デーモン」、やっぱりスクリーンから漂う異様な妖気に客席があてられてしまうのかしら。引力…。
映画の感想はまた後日。シネマート新宿、今日で上映終わりかと思えば水曜まで続き、しかし土曜と月曜は休映という変則スケジュールのもよう。アクション大作!壮大なSF!という映画とはまた別の感覚で、大きなスクリーンが似合う映画だった。