【本日更新】新連載 彼方からの(甘い)便り Happy Hour from Kyoto
本日更新。京都在住・いこさんによる新連載「彼方からの(甘い)便り Happy Hour from Kyoto」スタート!
きっかけは昨年発行された、Zine「NODATE PICNIC CLUB」に興味を持ち注文したことから。京都の街のあちこちに広げられたブルーと白のギンガムチェックのレジャーシート、その上に並ぶ世にも可愛い京菓子!甘いものに情熱があるほうではないけれど、フォトジェニックな和菓子は別腹。けれど、ちょっと詳しくなりたいな、と軽い気持ちで調べてみると、そこには伝統!京都!という厚みのある壁があって気後れしてしまう…と思っていたところに、うってつけの軽やかで新しい提案にうっとりしました。
手紙を書いて初めてお会いしたのは昨年5月、祇園の謎めいた喫茶店で。印象的だったのは、いこさんは鳥取県米子市のご出身で、「米子は抹茶の消費量、全国で2位なんです。受験勉強で夜遅くまで起きていると、お母さんが和菓子と抹茶を出してくれたり、珈琲を飲むように気軽に飲むんです」という言葉。NODATE PICNIC CLUBの提案が、伝統!京都!という壁もするりと超え、NODATEや京菓子の魅力をすとんと伝えてくれるのは、いこさんの生活の中に、抹茶や和菓子がすんなり無理なく、日々の営みの一部としてあったからなのだなぁ…と謎が解けた気分になりました。
「彼方からの(甘い)便り Happy Hour from Kyoto」では、毎回1本を選び、それにあう「京菓子」を、いこさんの独断と偏見により、時には妄想を交えてご紹介いただきます。
第1回は「シェルブールの雨傘」!「LA LA LAND」の公開でミュージカルに注目が集まり、監督が影響を受けた1本として名前が挙がり、予習したり復習したりしている人もきっと多いはず。「LA LA LAND」のあちこちに、「シェルブールの雨傘」の欠片が落ちていて、そこはかとない尊敬がいい塩梅で散りばめられていることに、にんまりしたジャック・ドゥミファン、私ももちろんその一人です。
Cinema Studio 28 Tokyoを始めるにあたり、お会いしたことのない人にアポを取り、一緒に作っていただけませんか、と声をかけたのは、いこさんが初めてでした。いこさんはよろこびの天才(秀才なのかな?)のような人で、こういうものを作りたい、こんな切り口も考えていると、当時まだ影も形もなかった私の妄想に、わー!楽しみ!最高!と反応をたくさん返していただいたおかげで、新しいことを始める勇気が湧き、前に大きく進みました。京都は映画に目覚めた私がいちばんたくさん映画を観た街でもあるので、世にも素敵な形で、京都とまた手を繋げたことも、とても嬉しく思っています。
トップページより、ふかっとした美味しそうな傘っぽいものをクリックして、どうぞご賞味ください!