彼方からの(甘い)小包

 

彼方からの(甘い)小包、受領。いこさんがお送りくださいました。ありがとうございます。

 

紫色に目がないので、開けた瞬間キュンとした。モノトーン以外で好きなのは紫や赤で、北京で仕立てたチャイナドレスも薄紫。

 

 

紫の薄紙をはらりととると、緩衝材代わりに京菓子の色とりどりの包装紙。こういう使い方もあるのだね。ナイスアイディア。そして色とりどりの薄紙をはらはらとっていくのは、儚い手触りの絹を一枚ずつ脱がすような背徳感。

 

 

!!!見覚えのある柄!!!しぐれ傘!!

 

 

連載第1回で紹介していただいた、しぐれ傘。傘の絵、ちょっとした水木しげるイズムを感じる。妖怪っぽい。柄の部分が足になっていても不思議ではない異形感。

 

 

わー!これが噂の!しぐれ傘!次の京都で絶対お店に行って買おうと思っていたので嬉しい!!傘の柄の部分のスティックも同梱されており、切り分ける包丁さえあればこの状態を作ることができます。

 

 

現在のトップページとお揃いポーズ。

 

 

せっかくのしぐれ傘デビューなので、「シェルブールの雨傘」を久しぶりに観ながらいただきます。「LA LA LAND」を観終わり、ドゥミ映画を再見したいと思っていたところ。

 

味は、生地部分はもっちり、こし餡はむっちり弾力、羊羹の食感に近い。2つの味と食感のコンビネーション。上質な京菓子やなぁ…としみじみする味でした。目にも舌にも楽しいし、切り分けるイベント性もあるから、自分でもまた食べたいし、いろんな人に贈って食べてもらいたい。

 

 

ジャック・ドゥミのミュージカル、私は「ロシュフォールの恋人たち」派で、シェルブールはロシュフォールほどではないのは前半、ママンに交際を反対され、恋人が出征することになり、ドヌーヴがしくしく泣いている場面が多いからで、しくしく泣いてる場面が多い映画が苦手、という単純な理由から。けれど、久しぶりに観ると、やっぱり美しい映画。ロシュフォールのような陽の明るさはないけれど、雨に濡れた舗道のような憂いが全篇を貫いていて。

 

「LA LA LAND」で、チャゼル監督は想像以上にジャック・ドゥミ・チルドレンなのだなと思ったけれど、それはまた別の日に書こうかな。

 

しぐれ傘片手に観る「シェルブールの雨傘」は格別でした。ごちそうさまでした!
 

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