フィルムの切れ端

 

本棚に並ぶ宝物のひとつ。数年前、パリのシネマテークでジャック・ドゥミ特集(展示と上映)が開催された時の図録。ものすごく行きたかったけれど無理だったので、パリの友人に頼んだ。友人はピアニストで、東京に到着するまであちこちの街を演奏して移動し、その間ずっとトランクにこの本を入れて運び…私の部屋に来て、トランクを開け、本を取り出し開口一番「めっちゃ重かったわっ!」と言われた思い出。そう、充実の内容の豪華本だから、めちゃくちゃ重いのよ…。感謝しきり。

 

展示は一部、東京のフィルムセンターに巡回し、観に行ったけれど、ささやかな内容だった。パリの展示は衣装もたっぷりあったようで。衣装!衣装こそじっくり観たかった。

 

 

開くと、35mmフィルムの切れ端が挟まれており、

おそらく1冊1冊、どの場面が切り取られているのか違うはず。

 

 

私のところには、

ピンクの壁の前でうつむくピンクのリボンのジュヌヴィエーヴがやってきた。

 

【about】

Mariko
Owner of Cinema Studio 28 Tokyo
・old blog
・memorandom

【archives】

【recent 28 posts】