傾斜
先週末、オリヴェイラを観に行ったアテネフランセ文化ホール。ここのチケットカウンターがレトロで好きだけれど、毎回写真を撮り忘れる。そして座席もベストポジションを未だ決め兼ねている。
傾斜のほとんどない映画館……岩波ホール、かつて新橋文化劇場もほとんどなかったような、アテネフランセ…他にも幾つかあって、だいたい古く、座席にドリンクホルダーもないことが多い。身長が高くないこともあって、だいたい前の方に座るのだけれど、アテネフランセは案外混んでいることが多く、前の方が埋まりがち。後ろの数列は僅かな傾斜があったので、そこを選んでみたら、普段後ろに座らないので何やら新鮮な景色。
アテネフランセ文化センターの場内に漂うアウラは、永きにわたる異国文化伝播活動の歴史の重みに加え、壁面がカーテンで覆われていることも理由としてあるだろう。
ずいぶん前、インターネットの大海で、ここで開催されていたという淀川長治の講義録を発見し、楽しく読んだけれど、今はもう探せない。文庫本にまとめられているようなので、読んでみようかと思う。