黄色い本
「メッセージ」を観る予定が、昨夜観た「パーソナル・ショッパー」の余韻が強く残っていたことと、起き上がっても気がつけばウトウトすること数度、疲れを自覚し、外出をあきらめた。夏に向け予定が入ってきているから、休める時は休まなければ。平日に時間を作るのが難しく、「メッセージ」は次の週末まで観られないけれど、その頃には空いているかしら。
西川美和監督の「映画にまつわるXについて 2」を読み始める。しょっぱなから惹きこまれ、私はやっぱり映画監督・西川美和より文筆家・西川美和のほうが好きかもしれない。
「映画にまつわるXについて」1(白い表紙)は、文庫本で3回買い、3冊とも人に薦めがてら贈呈したので、手元にない…と思っていたら、先日、鎌倉の古本屋でハードカバーを発見し購入。これは手元に留めておきたい。薦めた人はみんな気に入って没頭して読んだみたい。「夢売るふたり」のために監督と主演・松たかこさんがフォークリフトの免許取得に教習所に通う1篇が「ローマの休日」風でとりわけ好き。改めて「夢売るふたり」を観てみたら、フォークリフトの場面は1分にも満たない短さで、映画1本を作り上げるまでの道のりの長さに気が遠くなる思い。
文字を読むことにぐっと集中できるブックデザインもさりげなく素晴らしい。