1935/2046

 

北京の映画博物館で見つけた、1935年の中国映画のパネル。大きめのドットのチャイナドレス。日本で観られる中国映画なんて本当に少なく、クラシック映画なんて観る機会がないので、どのパネルも面白かった。

 

「メットガラ」を観ていると、王家衛の落ち着いた的確なアドバイス、さすが中国上下5000年の歴史の裏付けを感じさせる金言の宝庫…と思うと同時に、「花様年華」のファッション界への影響の強さを思い知る。柳が風にたなびくようなマギー・チャンの美しさに異論はないけれど、みんなもうとっくに忘れてそうな続編?「2046」、私は好きだった。物語が破綻気味なのは王家衛映画の常だから特段驚かず、SF要素もある映像の美しさにうっとりした。そしてチャン・ツィイー!

 

「2046」のチャン・ツィイー、好みはありましょうが「花様年華」のマギー・チャンとはまた違う系統の中華圏の女の美しさをこれでもかと見せつけ、体幹のしっかりした自己肯定感の高そうな体つきのせいか、王家衛映画常連の女優たちと比べても世代がいくつか若いせいか、ごうごうと新風を吹き込んでいて素晴らしかった。

 

メタリックなチャイナドレスに、たっぷり塗ったマスカラ、シャラシャラ揺れる煌めくイヤリング…。ま、チャン・ツィイーが好きなだけなのだけれど。他の映画はamazonビデオに揃っているのに、「2046」がないのは、ジャニーズの堅牢な壁という理由でしょうか。

 

 

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Mariko
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