身軽

 

昨日、水無月が売り切れだったので、代わりに買ったのはパンダの上生菓子!表参道の桃林堂にて。上野でパンダが生まれたことを記念して、とのこと。赤ちゃんパンダ、早く観たいなぁ。

 

スケジュール管理の方法を常に模索していて、見開き1週間24時間バーチカルの紙の手帳→薄いシステム手帳と使い、現在はシステム手帳のマンスリーでざっと予定を把握、細かいタスクはgoogleカレンダーでの管理を復活させた。しばらく使わないうちに、googleカレンダーは機能が増えていて、ゴール機能というのを試してみることに。習慣化したいことを、スケジュールの空きを見つけて登録してくれる。

 

生活が慌ただしくなったこともあり、部屋にあるモノをぐっと減らすことにして、私は「1日2捨」をセット。毎日2つずつ何かを処分。今のところ1ヶ月以上続いている。一気に減らすための時間がとれないのでコツコツやるしかないという理由と、一気に減らすとスッキリするけれど心情的にリバウンドしやすいことを回避するため。なかなか効果があって、googleさすが!と言いたい。

 

女の人が徐々に身軽になっていく物語が好きで、今のところ身軽映画のベストは川島雄三「女は二度生まれる」だと思う。九段界隈の芸者を若尾文子が演じる。芸事がうまいわけでもなく、あたしなんて…あたしでよければ…と、あっさり周りの男に身体を差し出す女が、男から男へ渡るたびだんだん自我が芽生えてくる。

 

ある時、パトロン的存在の山村聰から「どうだ、お前が欲しがっていた時計だぞ、大事にするんだぞ」と恩着せがましい言葉とともに時計を贈られ、たいしてモノに興味のなさそうな彼女は「嬉しいわぁ」と大袈裟に喜んでみせるけれど、やがて生活の場から離れふらりと遠くの山間の駅まで辿り着き、時計を、これ、あげると別の男に渡す場面がいい。ふと時間を見ようと手を見て、そこに時計がもうないことに気づき、ふふ、と笑いながら駅の時計を見上げるショットも清々しい。最後は身一つで終わる。鞄も持ってなかったのではなかったかしら。

 

毎日何かを減らしながらも、モノには記憶が紐付いており、習慣化に成功しつつあるとはいえ、判断が難しいことも多々ある。そんな時は、最後に駅で身一つになった若尾文子の姿を思い出し、ふふ、と処分。イメトレは大事。

 

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Mariko
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