台北は雨
朝から移動し、午後、台北に到着。桃園空港でSIMを購入、入れ替えて(使ってるiPhone、SIMフリーなのです。とってもおすすめ)天気予報を改めて観ると、雷雨だった。台湾のSuicaのようなICカードも手に入れ、MRTで台北駅に向かう。途中、雨足の強い時間があった。
台北駅に到着し、外に出てみると、重い曇り空だけれど、雨は降っていない。目の前の風景がこんなで、重い空と重厚感ある建築…帝都っぽさに溢れている。魔都って言葉も似合いそう。ともかく、様々な映画が生まれそうな風景だった。見えているのは、北門郵便局。
ほら!映画のセットみたい。あの黒い塔の高いところに、悪いやつが棲んでるの…。
など妄想を掻き立てられる建物ばかりで、大変よろしいわ、曇り空も悪くない。荷物は少なめ派なのでそのまま西門まで歩き、中山堂へ。ここがメイン会場になっている台北電影節(映画祭)で映画を観るのが今回のミッション。日本からチケットを買えなくて(台湾の「ぴあ」のようなサイトで買えるらしいけれど、買うには台湾の携帯番号が必要。日本から買う方法はないのかな?と映画祭事務局に問い合わせてみたら、今のところないとの返事がきた)、ドキドキしながら明日のチケット買えますか?と聞いてみたら、前の方でもいいですか?と言われ、いいです!と答えたら、日本の券売システムに似た埋まった席と空席が色分けされている図を見せられ、列と席を選ぶことができた。いつも前方で観ているのでむしろ良かった。買えた!
ホッとして西門からMRTでホテルへ。最寄りの駅に着き、外に出ようとしたら、出口に人が溜まってる…。?と思えば、ものすごい雨の音。地元の人も歩くのを躊躇する土砂降りの雨…。
こうやって待ってるってことは、現地の人は、通り雨だと思ってるのかしら…?と、しばらく一緒に待ってみたけれど、あがる気配がないので、意を決して歩く。それほど遠くはなくて助かった。
考えてみれば、台北に来るとき、いつも雨が降っている。何日も続く。だから私は、晴れた台北を映画の中でしか見たことがない。今回は見られるかな、と思ったら、天気予報はずっと雨。ホテルの受付でも慰められ、明日は天気良くなりますよ、と言ってもらったけれど、明日の予報も雨。日本ではそんなことないのに、台北限定雨女らしい。
蔡明亮「Hole(洞)」。映画の最初から最後まで雨が降ってジメジメしていて、私の中の台北に最も近いのは、あの映画だと思う。
晩安、台北!