揺蕩う
起きて外に出ると、昼の世界が光で真っ白。アイスが枯渇していたので、この間くじ引きで当てたパルムをもらいに行こうとセブンイレブンまで歩く。アイスケースにチョコミント氷があったのでそれも買う。嬉しくて帰りがてら道ばたで写真を撮ったら、光と影の陰影が真夏だった。間もなく梅雨も明けるだろう。隅っこに写ってる手とアイスの影が猫みたい。
台北で観た2本の映画…「ミレニアム・マンボ」と「夜の海辺で一人」と、行きの飛行機で読み始め、東京で読了した柴崎友香「寝ても覚めても」が、どれも女の人が居場所をどんどん変えて揺蕩う物語で、なんとなく自分のムードに寄り添っており、この気分から抜け難く、しばらく浸っていたい。そんな物語ばかり摂取したのはまったくの偶然だけれど、自分が引き寄せたようにも思う。
けれども早稲田松竹、これは混むだろう!と予測した2本立ては案の定混んでいるようで、立ち見を避けるためには、揺蕩う気分から抜け出し、早めに電車に乗らねば。1日に何本も映画を観る映画好きって、気分の切り替えが早い人が多そうで(私も時々ハシゴするけれども)、この気分にもうちょっと浸っていたいなんて時は、皆さんどうしてるのかしらね。