エキストラ
心待ちにしている監督の撮影中の新作、大掛かりなシーンがあり、たくさん人が必要で人が足りないという情報を得たので、都内某所にてエキストラで参加してきた。映画に出たいなど考えたこともないけれど、メイキング本も熟読するほど好きな監督なので、撮影現場を観てみたくて。
トリュフォーの映画「アメリカの夜」は、映画の撮影現場の物語で、タイトル「アメリカの夜」は、昼間にカメラにフィルターをかけて夜の場面を撮ることを指す用語らしい。映画ってよくできた嘘ですね、ということを表す美しい用語で印象に残っているけれど、真夏の今日、冬の設定で屋外撮影。2017年現在ではなく過去の時間を撮るもので、参加してみて本当に、ああ、映画ってよくできた嘘だなぁ!と身に染みた。私はよくできた嘘を心から愛しています。
熱中症対策に配られたミネラルウォーターと、冬ムードのため持参したスエード手袋のミスマッチよ。夏服の上からコートを羽織った。帰宅して汗だくになった服をクリーニング行きの袋につっこみ、お風呂上がりにビール飲んでる。
公開は来年夏。ここから先も気の遠くなるような工程を経て、映画って出来上がっていくのだろうなぁ。