Home Movie Day 2017

 

毎年10月の第3土曜といえば、ホームムービーの日。世界のあちこちで、かつて誰かが撮ったホームムービーが上映される会が同時開催される日。以前、フィルムセンターで開催された時に観たことがあり、和やかで楽しかったので、参加の機会を伺っており、今年は地元で観ることに。ずっと雨も降ってるし、台風も近づいてるし、歩いて行ける会場で観られるの、嬉しい。

 

会場は根津教会。

 

 

「聖なる夜の上映会」が開催された時も、立川流の教会寄席でも入ったことのある根津教会。この教会の雰囲気が好きで、入る機会を虎視眈々と狙ってます。1919年(大正8年)に建てられた木造建築。

 

 

スクリーンの後ろには十字架。根津映画倶楽部の運営による上映。プログラムは、

 

〇信州花散歩 高遠から小諸まで 1986年4月19,20日/シングル8/カラー/無声/約11分

〇大阪一家・8月の孫達 1975年8月/シングル8/カラー/無声/約10分30秒 (一部1980年3月)

〇竹翠荘建築 基礎造からコンクリ打ち上げまで 1971年6月~/スーパー8/カラー/無声/約4分30秒

〇もちつきおどり 1966年頃 春/スーパー8/カラー/無声/約8分30秒

〇(マレーシアのジャングルを小舟で往く) 撮影年不明/スーパー8/カラー/無声/約10分30秒

〇御祭礼 1959年9月11日/レギュラー8/白黒/無声/約11分15秒

〇島の生活 八丈島の記録 1931年7月/16ミリ(撮影は9.5ミリ)/白黒/無声/約10分

 

の豪華7本!楽しいのは、フィルムを提供した方が会場にいらして、観ながらホームムービーを解説してくださること。撮っているのは私の父で、映っているのは1歳半の私で…などなど。写真を撮るように記録される見知らぬ誰かのかつての旅。おじいちゃんが撮る孫が遊ぶ姿。上映される地域で撮られたホームムービーもあり、「御祭礼」は根津神社のお祭りで不忍通りが映っているけれど、1959年当時、電車が走っており「電車通り」と呼ばれていたことなど、解説していただいて初めて知った。「竹翠荘建築 基礎造からコンクリ打ち上げまで 」は本郷のお蕎麦屋さんの裏手に今もある建物を建てた時の映像で、あ、あの角の蕎麦屋さんのね!と地元住民ならではの土地勘を働かせ、当時と現在のギャップに驚きつつ、アットホームな上映を堪能。フィルムサイズに合わせて、映写機は3台を使い分けて上映された。川越の「もちつきおどり」のアクロバティックさには圧倒されたわ…。

 

 

観終わってロビーに出ると、様々な撮影道具も並べられていた。ハンディサイズは便利そうだけれど、フィルムで撮るとなると手ブレが心配…。今よりずっと撮影技術が求められたんだろうな。

 

 

ステンドグラスも、照明のシェードも華美さはなく、堅実な美しさ。

 

 

来年も是非、根津で観たいけれど、あちこちでの上映も観てみたい、というジレンマも。ありがとうございました、また1年後を楽しみにしております。

 

根津映画倶楽部

http://nezueigakurabu.blog42.fc2.com/

 

ホームムービーの日。日本での活動。

http://filmpres.org/project/hmd/

 

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