好みについて
映画祭を離れ、静養日。
山形から始まった秋の映画祭シーズン、落ち着いて振り返ってみると、数ある映画の中から、自分好みをピックアップするのが上手になった自分に気づく。ドキュメンタリーばかりだと疲れるから途中でフィクションを挟もうって「アウトレイジ最終章」を観に行ったり、東京国際映画祭でも最近の興味(台湾など)とそもそも好きなもの、冒険して観るもののバランスの取り方が、もう、私の取り扱い説明書をきっちり読んで選んだような選び方で。
けれど映画祭って、私にとっては未知に触れて興味の幅を広げる役割を持つものでもあるので、これで良いのかしら…?という疑問も頭をもたげてきて。好みの条件ばかり揃った人が目の前に現れたとして、はたして愛せるか?問題のような。占いどおりに人生が進んだら怖いでしょう?みたいな。
と、昨夜、中国のアニメ「Have a nice day」を観て思ったのでした。つまらなくないけれど、妙な既視感があって、それは過去に観て好きだった映画や、過去に自分の生活があった場所の香りが充満した映画のように思えたからかもしれない。好みを知っておくと便利だけれど、好みの外にちゃんと出ることはもっと大事では〜と考えつつ、とりあえず早寝します。
http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=133