近未来
土曜、フィルメックスでシルヴィア・チャンの映画を観たので、最後に彼女を映画で観たのは何だったっけ?と考え、おそらくジャ・ジャンクー「山河ノスタルジア」ではなかったかしら。話は逸れるけれどジャ・ジャンクーの映画は中国語の原題は良いけれど邦題が残念なことが多いな…ノスタルジアとか、哀歌(エレジー)とか、湿っぽくて。
「山河ノスタルジア」、変な映画だな…と思ったけれど、その感想の理由は、最後のパートが2025年という中途半端に近めの未来で、ジャ・ジャンクーがまさかのSFを頑張って撮ったからかもしれない。ジャ・ジャンクーの考える2025年の生活、現在の延長線上にある、ずいぶん地に足のついた未来表現で、「やたらタブレットが大きくて透明」とか「デリバリーのバイクのデザインがちょっと未来風」とか、ゴリゴリのSF映画にありがちな、奇抜な未来に一足飛び!という高揚は皆無で、チープですらあった。
など、今日、ZOZOSUITのサイトを見て、あぁ未来って案外すぐ来るんだな、と思いつつ、あの映画を思い出したのだった。こういうの、すぐ試してみる方なのでZOZOSUIT、ろくに説明も読まず注文しておいた。楽しみだな、未来。