海に浮かぶ映画館
今朝は、横浜へ。横浜の”どこか”にひっそり浮かぶ、海に浮かぶ映画館。今年で第5回だそう。一昨年、発見して初参加。去年はサイトの準備で身動きとれず、2年ぶり。ある駅の改札でスタッフの方と待ち合わせして、しばらく歩き、船の中へ。船内、石油ストーブが稼働しているにせよ、12月の海の上は冷えるので、全身ヒートテックで防寒して臨んだ。
海に浮かぶ映画館
https://umi-theater.jimdo.com/
私の撮った写真はピンボケ(涙)、海に浮かぶ映画館instagramにあれこれ写真あり
https://www.instagram.com/film_theater_in_the_sea/
場の物珍しさ、非日常感だけでなく、プログラミングも素晴らしく、一昨年、それしか予定が合わなかったという理由で観たのが五十嵐耕平監督「夜来風雨の声」で、初めて観る監督の映画だったけれど、とても引っかかるものがあり、その後「息を殺して」をアップリンクで観て、新作準備の往復書簡連載もしっかり読み、共同監督のダミアン・マニヴェル監督特集は神戸の元町映画館に終日篭って制覇し、今年のフィルメックスで「泳ぎすぎた夜」を観て、大感激…という一連の流れのきっかけを作ってくれた上映イベントでもある。これだけ情報がたくさんある中、たまたま時間が合って、場所が面白そうだから、という軽い理由で観た映画に導かれ、新しく好きになる監督や映画に出会うなんて、懐かしくも新鮮だった。
今年は大好きなフレデリック・ワイズマン監督「ミサイル」がかかると発表された時から、手帳にメモ。16mm上映で、フィルムチェンジが途中3回もある!という、今時とても珍しい上映形態。そんな経験、これまでしたかどうかも思い出せないから、ノスタルジアを感じることもないけれど、映画上映の歴史の本など読んでいると、フィルムチェンジに触れられている箇所もあり、本で読んだあれを私もついに体験!という興奮。
1987年の映画ながら、なにしろ2017年まさかそんな単語を聞いたり使ったり慣れたりするとは思いもよらなかったランキング上位の「ミサイル」を主題にした映画を、年末にタイムリーに観られ、幸せな映画ではないながら、この上なく贅沢な時間を過ごした。
山形で観たワイズマン新作「エクス・リブリス」についても何も所感をメモしていないので、「ミサイル」と合わせて何かしらメモせねば。
来年もまた海の上で映画を観られますように。