監視社会
シャンシャン、早く見に行きたい。早く見ないと、パンダはすぐにおっさんっぽくなってしまう。そんな焦りが植え付けられたのは、北京動物園で見たパンダが、あまりにおっさんぽかったからだと思う。大熊猫館。
ずっとこういう感じ、無脊椎動物のようにぐにゃぐにゃしていた。怠惰にもほどがある。ニュースで可愛いシャンシャンを見るたびに、子供っぽい動きでモフモフの時期はきっとあっという間に過ぎちゃうんだ…早く会いに行かないと…と心は焦るばかり。
一般公開開始に合わせて、シャンシャンの様子のライブ配信がスタートされ、師走の慌ただしさの格好の現実逃避先が1つ増えた。
http://www.ueno-panda-live.jp/ondemand.html
こういう映像をじっと見ていると、お前は見られているって気づいてないだろうけれど私は見ているぞ、という謎の背徳感が生まれ、先日フィルメックスで観た「とんぼの眼」という映画を思い出す。
http://filmex.net/2017/program/competition/fc06
中国では街のあちこちにある監視カメラの映像がネット公開され、誰でも閲覧できるようになったのだとか。そんな映像を素材として作られた映画。いよいよSFの世界が日常に、と思った。人民総シャンシャン化。