志る幸
東京へ戻る途中、京都でいこさんと新年会。
「食べ過ぎなのであっさりとしたもの」「出汁っぽいもの」とリクエストしたら、「志る幸」はどうでしょう?映画「河口」のロケ地ですね、と返事が。なんという素晴らしい提案なのでしょう。ちょうど昨日、奈良で「河口」を思い出していたところ。
1961年の松竹映画「河口」は岡田茉莉子主演。ふんだんにロケで撮られた贅沢な映画で、森英恵の洋服で着飾った岡田茉莉子が銀座・数寄屋橋界隈を駆け回ったり、京都、奈良も登場したり。
「志る幸」はお味噌汁のお店。写真の利休弁当が名物で、セットのお味噌汁は白味噌に豆腐が基本だけれど、追加料金で具の変更が可能で、私は「おとしいも」を注文。すりおろし山芋がとろとろふわふわと白味噌に浮かぶ至福の味。その他の料理も、どれも私好みの薄味。食に対する興味が薄いほうで、東京でもあまり外食しないけれど、それは東京の味が口に合わないからなのかな…と最近思っている。あれもこれも食べたくて、どうしよう!って思うのは、京都にいる時だけ。
さて、「志る幸」。内装が不思議で、カウンターは八坂神社の舞台を模しているらしい。五条大橋っぽいエリアもある。そこはかとなく漂う実家の仏間っぽさ。この奇妙さは、珍品映画「河口」のロケ地にあまりにもふさわしい。
私の「河口」レビューはこちら
http://cinemastudio28.blogspot.jp/2016/07/blog-post_17.html
いこさんのレビューはこちら
http://iqc195.blogspot.jp/2016/07/blog-post_90.html?m=0
ああ、本当にへんてこで面白い映画だったな、また観たい。