真冬の水道管

 

部屋、水道管の不具合でキッチンエリアまわりの床を剥がし、補強して復元する工事が必要となった。5日ほどかかるらしい。以前あった1ヶ月ほどかかった耐震補強工事の時ほど対象エリアが広くないので、別の場所に避難が必要なほどではないらしく安心した。どさくさ紛れに家賃を下げる交渉を試み、成功した(ちゃっかりしてる!)。それにしても身の回りの壊れっぷりにもほどがある。これは吉兆のはず、と己を諭すしかない。デルフィーヌのトランプ、私の水道管。

 

明日は低温注意報らしい。地上を歩く時間が1日10分未満なので、普段どおりで良いかと思っているけれど、どうだろう。水道管の膨張に気をつけるべし、と読んだけれど、工事待ちの身としては、これ以上何を?という気分。

 

気がつけば1月も終盤、オスカーノミネートが終わっていた。観ることを楽しみにしているのは「ファントム・スレッド」と「フロリダ・プロジェクト」です。いずれも東京では5月公開。外国語映画ではハンガリーの「心と体と」。「フロリダ・プロジェクト」は監督の前作「タンジェリン」を偶然映画祭で観て、iPhoneで撮られた映画という物珍しさを上回る、映画そのものの良さがあった。撮りたいものがまずあって、プロの俳優ではない被写体を緊張させないために、大袈裟な装置ではない、iPhoneがカメラとして選択された、という真っ当な判断を映画から感じ取れた。「フロリダ・プロジェクト」のスチルを目にするたび、暖かそうでいいなぁ…と真冬の東京から羨ましく思っている。

 

タンジェリン

http://www.tangerinefilm.jp/

 

 

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Mariko
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