Cinema memo : 春はルビッチ

 

去年の夜桜と、夜桜のようなワンピース。足の血管の浮き出っぷりが鳥類のようで、去年の私の栄養状態がいまさら心配。

 

春はルビッチ。去年の春はシネマヴェーラでルビッチ・タッチⅡに通ったよなぁ…と、天国のような日々を思い出していたら、メゾンエルメスからメールが届き、le studioの4月のプログラム、ルビッチ「生きるべきか死ぬべきか」!やっぱり東京の春はルビッチ!

 

http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-studio/archives/703706/

 

あらすじを読んでルビッチ記憶を召喚してみたけれど、これも妻が不倫する系の物語なのに、ヘイズコード施行後のアメリカでOKだったのは何故だろう。ナチスをコケにするっぷりの洒脱さに気をとられて、不倫設定が目に入らなかったのかしらん。まさかね?

 

この映画、後にメル・ブルックスがリメイクしており(「メル・ブルックスの大脱走(1983年)」という邦題)、そちらも観たけれど、さっぱり面白くなかった。何故かメル・ブルックスの映画を薦められがちだけれど、何が面白いのかさっぱりわからない。それに、この物語はアメリカに渡った後、ナチスによってドイツ市民権が剥奪されたベルリン生まれのルビッチが撮ってこそ、笑いの裏にある反骨精神と切実さが胸に迫るというもの。

 

ルビッチ派として、断固オリジナルの「生きるべきか死ぬべきか」を推していきますよ。春はルビッチ!

 

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Mariko
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