勝手にふるえてろ
去年、観た映画を、余裕がなくてまるで記録できなかったことを悔やんでいるので、今年は後からでも記録したい。時系列もめちゃくちゃになるだろうけれど、メモとして。1月に観た『勝手にふるえてろ』について。
はぁ!面白かった!ヨシカを演じる松岡茉優ちゃんが眩しい。ほぼ全篇に渡って画面の中央を支配し続け、それでももっと観ていたいと思わせるって。ヨシカのような年齢の頃に観ていたら、ヨシカは私だ!100%私と言わずとも、私の中に何割かはヨシカがいる!って思ったかしら?現時点の私はそんなふうに思わなかったけれど。
自分によく似た他者(=イチ)を振り切り、自分とは似ていないけれど自分にずかずか介入してくる他者(=ニ)を受け入れた時、ひとは初めて大人になるのかな。ニを演じる渡辺大和、最初は、やだよこんな雨に濡れた子犬のような瞳の男…と、ヨシカと同じく引いて見ていたけれど、ヨシカの変化につれ、徐々にかっこよく見えてくる。ラスト、本当に、雨に濡れた子犬のルックスで登場したけれど、同時にヨシカに手を差しのべにきた騎士にも見え、やだ、ちょっとかっこいい?と思ってしまう巧妙な演出よ。
1月クールのドラマ『きみが心に棲みついた』は、部屋を片付けながらチラチラ見届けた。『勝手にふるえてろ』に似たところがあった。『きみが…』も他者への依存を振り切り、うざったい自分とは似ていない他者を受け入れることで、自己肯定感の低いヒロインが自分の言葉や感情を獲得していく物語だった。
『きみが…』は観ていて辛くなる場面もあったけれど、『勝手にふるえてろ』は松岡茉優のコメディエンヌとしての反射神経に支えられた見事な映画で、いつかまた再見したいです。
シネ・リーブル池袋の早朝の上映で観たので、観終わっても11時すぎ。メトロポリタン口に行くのも久しぶりだったので、今の時間だったら、あるかも…?と、ホテルメトロポリタンに行ってみたら…あったーー!!Suicaのペンギンケーキ!かつてはケーキだけだったのが、プリンも新作として登場していた。個数が限られているので、午後に行くと売り切れていることが多いので朝が狙い目です。シネ・リーブルで映画を観るペンギン好きの方、是非に。世のペンギン好きの方への手土産としても絶賛おすすめです。小躍りして喜ぶでしょう(力強く断言)!