屋久島

 

旅先から東京に戻る(4/25)。振り返って記録。

 

東京の自宅からメトロ、新幹線、タクシー、飛行機、バス、船…さまざまな交通手段で乗り換え乗り換え移動し、目的地・屋久島に到着。遠かった。まるで縁のない島に行ってみようと考えたのは誘われたからで、誘われないと行かない場所だから、これもタイミングかな、と思った。

 

ここ数年の旅はどれも映画祭や遠くの映画館で映画を観ることが目的だったので、映画にかかわらない旅は久しぶり。気分転換すべくPCも東京に置き、iPhoneもあまり見なかった。屋久島、かつて映画館があったそうだけれど、もう閉館したらしい。

 

 

途中、バスの窓から「浮雲の宿」と書かれた建物が見え、成瀬巳喜男『浮雲』のラストは屋久島だった、と思い出す。原作の林芙美子が滞在した宿が今もあるらしい。『浮雲』の屋久島のシーンは屋久島ロケではなく、伊豆で撮られたらしく、映画はつくづく虚構である。

 

何年か前、伊香保に行った時、古くからの温泉街だから、映画全盛期に必ずここで映画が撮られているはず…と、調べてみたら『浮雲』だった、ということがあった。あちこちの旅先で、そうか、ここは『浮雲』の舞台か、と調べて知る。熱心なファンのロケ地巡りの趣、『浮雲』ストーカー…けれど『浮雲』、好きな映画ではない。

 

腐れ縁、ということなのだろうけれど、こんな遠くまでやって来るなんて、しみったれた口調で相手を罵りながらも、好きで離れられないんだなぁ。しみじみ体感した移動距離の長さから『浮雲』のふたりの関係を推測した。