ソーダとインタビュー
映画館で飲食する習慣がないけれど(2本立ての休憩時間に珈琲を飲むぐらい)、ホン・サンス祭は7月まで続くから、祭の最後には、ホン・サン水ソーダくださいな、って気候になっているかしら。
パンフレットにあったホン・サンスのインタビューが素晴らしく、カンヌ公式会見の採録らしい。一部はここで読める。
https://eiga.com/news/20180608/11/
「何のために生きてるのか? 生きる目的とは?」というセリフにまつわる質問への答え、『コンフィデンスマンJP』最終回の冒頭で引用されたアンドレ・ジッドの「真実を探している者を信じよ。真実を見つけた者を疑え」に通じるものがあるな。
キム・ミニが語るホン・サンスの現場についてのインタビューも読み応えがあった。
「わたしが彼に質問しても決してはっきりと答えてくれません。いつも『どうなるかよく分からないな』と返ってくるだけ。彼自身が知らない以上、わたしが知っているわけはありません」
https://www.cinemacafe.net/article/2018/06/04/57024.html
『それから』の冒頭で、男が妻に「最近あなた痩せたわね?どうして?運動もしていないのに痩せるなんて、浮気してるんでしょう?」って詰め寄られる場面があったけれど、監督自身のルックスもキム・ミニ以前/キム・ミニ以後と映画史の教科書に載りそうなほど変化し、ずいぶん痩せたので、あのセリフに笑ってしまった。
映画でも最後に登場する漱石『それから』、森田芳光監督の映画版は観たけれど、漱石の小説は未読なので読んでみたい。