香り
この夏は東京から出ない予定なので、頭の片隅に引っかかっている、東京で行きたいと思って行っていない場所をリストアップしてみたら、半分以上「食べてみたいかき氷リスト」だった。
ということで山の上ホテル、コーヒーパーラーヒルトップ。水出しコーヒー蜜、中にはラムレーズンのアイス。大人の味だった。
ヴィスコンティ『白夜』、DVD付属のリーフレットを読んでいたら、小さなリーフレットの1ページを割いて、ヴィスコンティのプロフィール、フィルモグラフィを紹介するページの前半は無難な内容だけれど、後半はバイセクシャルだったヴィスコンティと噂のあった男たちの名前を羅列し、「香水はイギリスで140年以上の歴史を持つペンハリガンのハマムブーケを愛用していたという。」で締めくくる唐突感ある着地。限られた文字数にオフィシャルなプロフィールからプライベート紹介までギュッと混じった少し暴力的な密度があって、くらくらした。
ヴィスコンティの姿はもう写真で見るしかないけれど、「愛用の香水」を知ることは、肉体が消えても存在を立体的に感じられる、まさに残り香のようで面白い人物紹介だな、と思った。
https://www.penhaligons.com/hammam-bouquet/