好み
『白夜』、ヴィスコンティ版とブレッソン版がずいぶん違ったので、どちらも観て原作も読んでそうな人と話したいな、とイタリア人の友人にメール。あなたはブレッソン派だと思うけれどイタリア出身だからヴィスコンティ贔屓かもしれないね、と送ったら、どちらも観て原作も読んだけれど、遠い過去のことでどれが好きと即答できない、再見&再読するね、と返事がきた。
さらに「昨夜はミゾグチの The 47 Ronin を観た。日本の歴史について予習が必要だったけれど、頑張って集中して最後まで観た。4時間あった。君はあの映画が長いって知ってるだろうけれど…」と書いてあって、シネフィル青年の体力&気力を尊敬。溝口も時代劇もさほど好きではない私は『元禄忠臣蔵』(1941年)、この先の人生で観ることはなさそう。私はもうきっと好きかどうかわからなさそうな長い映画を観ることはないかもしれない、と思った2018年夏である。
日本に行きたいけれど夏の暑さと湿度が殺人的で躊躇する、と書かれており読んだ勢いで涼しい場所に友人たちと共同で別荘を買うことを思い立ち、物件検索を始め、勢いで買えそうな値段の軽井沢の物件を発見して妄想している。音楽家もいるから、さながら『カルテット』の世界。酷暑の妄想は私をずいぶん遠くまで連れて行くなぁ。