新刊
移動の新幹線で、西川美和監督の新刊が出たことを知り、京都に着いたら買おう、と決めていた。四条通りのジュンク堂で購入。ジュンク堂のゾーニング、私が学生の頃から、まるで変わっていないように思う。東京にも京都にも個性的な書店はあるけれど、棚から店主の嗜好や自意識が漂うのを察知すると疲れを感じるようになったので、最近は何でも無節操に揃っている大型書店をふらふら歩くほうが断然好き。
新刊『遠きにありて』はスポーツ雑誌Numberでの西川監督の連載をまとめたもの。断片的に読む機会はあったけれど、毎号手にする雑誌ではなかったので、書籍になると嬉しい。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163909486
帰りの新幹線で開き、カープ優勝の年に書かれた「どうして広島東洋カープは、こんなにも人生そっくりなんだろう」を読むと、うっかりさめざめと泣いてしまって、満席の車両で隣に座っていた、私の知らない言語で話す家族に少し驚いた表情をされたよよよ。少しずつコツコツ読むつもり。
西川美和監督については、映画より文筆家としてのほうが好き。