Studio Galande
昨日更新したCINEMATIC,COSMETIC第1回、ayaさんがネイルを塗って観に行った映画は『メッセージ』。大好きな映画なので原稿をいただいた時は嬉しかったです。私は平日の夜、仕事の後にTOHOシネマズ日本橋で鑑賞。大きめのスクリーンいっぱいに「彼ら」が何かを伝えんとする表語文字が墨絵のようにじわっと広がるのを、満席の観客みんなで固唾を呑んで見守っていた。観終わって外に出ると、日本橋のビル街の風景も、少し違って見えました。
そんな『メッセージ』、また観たいなぁ…と、あれから何度も何度も思い出しているけれど、家で観るのもちょっと違うな、と。いつか再上映の機会を待っている。東京にはたくさん映画館があるのだから、いろいろ事情はありましょうが、毎週金曜の夜にしぶとく『メッセージ』をかけ続けることが名物の映画館がひとつぐらいあってもいいんじゃないかしら。10年経っても20年経っても、ひたすら『メッセージ』がかかっていて、あの映画をその映画館で観ることそのものが映画好きの憧れになるような。
思い出すのは、パリのStudio Galandeという、ノートルダム近くの路地にある小さな映画館。なんと1978年からずっと、『ROCKY HORROR PICTURE SHOW(ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショウ)』を定期上映していることで有名。毎週タイムテーブルを教えてくれるメールマガジンに登録し、ずっと解除していないけれど、見るたびに、毎週この映画かかってるな?と不思議に思っていただけで、そんな長い歴史があるとは知らなかった。
http://studiogalande.fr/FR/17/rocky-horror-picture-show-cinema-studio-galande.html
こちらに日本語で詳しく解説されています。
http://www.hitoriparis.com/kanko/galande.html
毎週パリであの映画がかかってると妄想するだけで心が温まる熱いROCKY HORROR PICTURE SHOWファンもいるに違いない。こんな感じで『メーセージ』をかけ続けてくれるなら、ばかうけ似の宇宙船のコスプレでもして馳せ参じたい。
ずいぶん前の夜、Studio Galandeで私が観たのは、偶然かかっていた石井聰亙(現在は石井岳龍)監督の『ユメノ銀河』だった。パリで観るモノクロの妖しい日本の風景、得難い経験だったな。