接種
カンヌ映画祭に出品中の濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』の8月の公開を楽しみにしており、原作をしばらく前に読んだ。
直前でも直後でもなく、公開までしばらく時間がある時点で読んでおくと、映画を観る頃にはいい塩梅に細部を忘れており、読書の記憶が鑑賞の邪魔をしない。漏れ伝わる情報を総合するに『寝ても覚めても』同様に、映画は原作から大きく脚色されているであろう印象。岡田将生くん演じる役が狂言回しのような立ち位置で楽しみ。村上春樹はエッセイはそれほどでもないけれど、小説となると途端に文体が苦手と感じる作家なので、短編だけれど休み休み、なんとか読了した。
カンヌ公式Youtubeで会見の映像が更新されるだろうので、楽しみに待っています。
https://www.youtube.com/c/TVFestivaldeCannes
ワクチン接種記録、ファイザー製第1回編。
7/9(金)夕方の予約。仕事は休みにしたので、朝から用事を片付ける。接種を受けるのとは別の近所のクリニック(漢方外来/内科)で月一度恒例の漢方と、あわせてワクチン副反応に備えカロナールも処方してもらう。解熱鎮痛剤、普段は市販のナロンエースを常備しているけれど、カロナールのほうが副作用が少ないらしい。クリニックの皆さんはワクチン接種済みで、腕の痛みは全員あったが、誰も熱は出なかったとのこと。接種後、熱が下がらないなど気になる副反応があった場合、かかりつけ医として連絡しても良いかも確認。
食材の買い出しと花屋に寄って帰宅。いつものクリニック、いつもの先生、いつもの処方箋薬局、いつものスーパーマーケット、いつもの花屋を巡っていると緊張が解けて、日々違うことをしていたい性分で、同じ習慣を繰り返すことが気持ちをフラットにしてくれるという、いまいち理解できなかった言説を、ふと理解した瞬間があった。
夕方、接種に向かう途中、根津神社に参拝。夏越の大祓に設置された茅の輪がまだあったので、八の字にくぐる。病める時も健やかなる時も未知の疫病が蔓延する時も、言葉にならない気持ちを受け止めてくれてありがとうありがとう。
クリニックで接種票とあらかじめ記入した予診票を渡し身分証を提示すると、あっという間に診察室へ。明るい口調の女医さんに、接種にあたって気になることはありますか?と聞かれたので「過去にインフルエンザのワクチンでは、倦怠感や腕の腫れが生じたことはあります。でも今回は新しい別のワクチンですし、新しいワクチンの自分への有効性は打ってみないとわからないので、打ちます!」と言うと、「その通りですね!打ちましょう!」と言われ、利き手の確認があり、シミュレーション通り、利き手ではない右腕に針が打たれた。ずいぶん細い針で痛みもなく、一瞬で終了。痛みレベルでいうと普段の採血のほうが100倍痛い。
診察室を出て15分待機し異変がなかったので、受付で2回目の予約を相互確認して終了。接種当日は入浴もOKで、普段の生活で良い、ただし直後2時間は安静にと言われたので20時頃シャワーだけ浴び、数時間後に腕が重くなるという説があるから、18時接種の私は腕にくるなら夜中かな、と考えつつ23時頃就寝。
夜中、軽い頭痛と軽い吐き気があった気がするけれど、それが理由で目が覚めるというより、目が覚めた時に感じる程度で起き上がるほどではない。また眠ってしまう。低気圧の身体への影響が強く、梅雨の時期は一年のうち最も体調管理が難しい時期で、漢方を2種類服用して対処しているけれど、接種後は念のため服用をやめたので、軽い頭痛や吐き気はそのせいかもしれない。
接種2日目。しっかり眠って起き上がると右腕も普通に上がるし、ペンも箸も持てる。数時間おきに体温を測り、平熱を確認。右腕上部が少しだけ普段より重いぐらいで生活に支障はない。もしや…副反応まったくないパターン?先に接種した母もまったく同じ感じだったらしいので、自分の副反応が気になる人は遺伝パワーを参考に、親や兄弟の副反応情報をリサーチしてみると良いかもしれない。
現在、接種後48時間以上経過。やはり目立った副反応はない。少し眠いけれど、気圧のせいかもしれない。普段より食欲が増している気がして、身体が抗体をつくるべく栄養を摂ろうとしているのかな、としっかり食べることを心がけている。運動はここ2日は控えたけれど、明日からは普段どおりの予定。
接種2回目は副反応が出たケースも多いようなので、引き続き食事・運動・睡眠に気をつけ、禁酒も継続するつもり。私のスケジュールで十分な免疫ができるとされるのは8月上旬なので、それまで身体の微妙な変化に素早く気づけるように、なるべく体調を高め安定に維持しておく、という感じ。
週末に新たな区報が発行され、8月以降、東京都文京区は集団接種会場も増え、東京ドームの会場使用も調整中と記載があった。自治体・医療従事者・接種対応の皆さまに心より感謝いたします。