怪盗ルビィ
昨夜、眠る前に『怪盗ルビィ』を観た。配信がないのでレンタルDVDで。懐かしい響き!和田誠監督、小泉今日子・真田広之主演、1988年の映画。時々、金曜ロードショーだったかテレビでかかっていたのを斜め見して以来のルビィとの再会。
え….!….なんと….!!素晴らしい…!こんな素敵な映画だったっけ?眠る前に大興奮してしまった。ハリウッド・クラシック王道のロマンティック・コメディ。日本で何度あのムードの再現が試みられてきたことか。その中で最高の1本では?35年前の映画だから演出もセリフもファッションも古びて当たり前のはずなのに、すべてがタイムレスな輝き!
小泉今日子のコケティッシュさの極みは、今すぐエルンスト・ルビッチにあなたの好きなオッシ・オズヴァルダやミリアム・ホプキンスみたいな女性が日本にもいるよ!小泉今日子ヒロインで1本撮ってよ!って俄然お薦めしたくなる。お洒落で我が儘で意地悪で不埒で小股切れ上がり自分の手綱を誰にもビタ一文握らせないくせに情もある最高のルビッチ・レディのようなルビィ!
和田誠ならではの画面の小粋さはもちろんのこと、ルビィみたいなキャラクターを描けるのは和田さんのモダンな女性観によるものなのだろうか。こんな映画をもっともっと撮って後世に残してほしかった。和田誠展、ますます楽しみに。最高の予習!