インタビュー

 

先日また行った根津の老舗街中華のオトメ。街中華のイメージと乖離した内装が好きで、特にこの照明と、天井に映る光と影が良い。ずいぶん前に一度だけ行ったプラハの駅がこんな雰囲気だった記憶がある。

 

『虎に翼』の主題歌「「さよーならまたいつか!」をつくった米津玄師のインタビュー、読み応えがあった。

 

https://natalie.mu/music/pp/yonezukenshi26

 

特にこの箇所。「神聖視するのも卑下するのも根っこは一緒な気がする」のバランス感覚よ。

 

女性の地位向上については、自分が男性であるがゆえにより慎重に見つめなければならないというか、自分の身ぶり手ぶりがそこになんらかの不利益をもたらすようなものでありたくはないと思うんですね。なので、どういう形であればそれが可能になるのかを考えたときに浮かんできた「がんばる君へエールを」という方法だと、逆に女性を神聖視するような形になるんじゃないかと思った。自分の性質上、対象をある種のミューズのように扱う形になりそうな気がしたんですよね。でもそれは、結局“裏返し”でしかない。神聖視するのも卑下するのも根っこは一緒な気がする。なので、少なくとも自分にとって客観的になるのはおよそ不可能で。あくまで私事として、主観的に曲を作らざるを得ないと思ったんですよね。違う属性のものと自分を同一視するのも、それはそれで暴力的だとは思うんですけど、どちらかを選ぶと言われたら主観的なほうを選ぶしかない。そこは腹をくくってやるしかないなと思ってこういう曲になりました。

 

自分の好きな映画の傾向として、女性の一代記を描いたものが好きで、いつかそれをちゃんとシリーズで、連載で書きたいと漠然と思っているけれど、米津さんの言う「自分の身ぶり手ぶりがそこになんらかの不利益をもたらすようなものでありたくはない」という気持ちは同性であっても同感で、できれば他の人と意見交換しながら形にしてみたいな、と最近、あくまで頭の中だけで練っています。

 

 

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Mariko
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