十一屋

山形、七日町を歩いていたら、ん?と店構えが気になって入ってみたお菓子屋さん。和菓子も洋菓子もあり、2階は洋食レストラン。老舗らしい。籠が置いてあって、いろんな種類をピックアップして買えるタイプのお店で、いくつか種類を混ぜてお土産に渡したら、パッケージのレトロさも味も好評だった。次回は2階で食事したい。
山形国際ドキュメンタリー映画祭、各賞の発表をチェック。コンペで私が観たものは1本も入っておらず。ワイズマンは避けて審査したのだろうか。
https://www.yidff.jp/2017/2017.html#award
そして最終日は、受賞作品を一気に観られるらしいことを知った。次に訪れる時のスケジューリングの参考に。
https://www.yidff.jp/2017/schedule/17s12.html
Safdie brothers

カンヌのコンペに入っている、アメリカのサフディ兄弟(ベニー・サフディ&ジョシュ・サフディ)、2014年の東京国際映画祭でグランプリを獲っている。東京国際はチケット発売と同時に、グランプリ作品上映のチケットも買えて、コンペの中から何を観るのか直前までわからない博打っぽさも楽しく真っ先に予約することにしている。「神様なんかくそくらえ」はそのようにして観て、サフディ兄弟の名前も覚えることとなった。写真右の2人が監督。兄弟で監督するってどんな気分なのでしょう。
「神様なんかくそくらえ」は、その後、公開もされた。原題は「Heaven knows what」
この映画は賛否両論だったようで、映画そのものとしては私は好きではないけれど、背景を知ると興味深いという種類の感想を抱いた。以下は当時書いたメモ。
—————-
主演女優(写真の女優、アリエル・ホームズ)はもともと女優ではなく、監督が街で見かけて映画に出てもらおうと食事したら、彼女の当時の生活のほうがよほど映画的で、そちらが映画になった、という一本。主演女優が体験を書いて、監督が映画に仕立て、女優は自分自身を演じた。彼女はホームレスでドラッグ中毒で暗い暗い恋をしていた。
何年か前のフランス映画「わたしたちの宣戦布告」もそんな映画で、カップルに生まれた子供が重い病気で、それを乗り越えた日々をカップル自身が演じ、女性のほうが監督している。日本映画でフィクションだったら、病気を乗り越え家族の絆は強くなりましたって耳触りのいい歌でも流れて終わりそうなところが、あのフランスのカップルは乗り越えたけれど、別れてしまうあたり、現実だなぁ…と思ったものだ。そしてこの2人には、物語にして自分を演じることがセラピーだったのかな、とも思った。
「神様なんかくそくらえ」は、どうしようもない日常が、キツい出来事すら呑み込んで永遠に続いていくことを示唆するような物語で、でも演じた彼女は女優として東京の映画館で目の前にいたから、物語にすることであの日々から抜け出したのだろう、と推測した。
映画をつくる、自分を演じる、歌にする…など、これなら自分にもできるかな、という方法を選択し、自分に起きた出来事を物語にして、過去のものにしていく。日記を書く、文章を書くこととも同じかな、と思った。
—————-
サフディ兄弟の新作「GOOD TIME」はカンヌで公開された。日本でも配給されるようで、楽しみ。ロバート・パティンソン!「トワイライト」シリーズを観ていないので、アイドル的人気がどうだったかは知る由もないけれど、クローネンバーグ「コズモポリス」の主演が彼で、あの映画と、あの映画の中のロバート・パティンソンがとても良かった!!!けれど、周りの誰も観ておらず話し相手がいない…。「GOOD TIME」を観ていないので何とも、だけれど、作品選びの上手い人なのでは…。
http://www.festival-cannes.com/en/films/good-time
映画祭のテンションでしか観ない映画というのはあるもので、毎年、時間の隙を見つけてランダムに観ているアメリカのインディーズ映画はまさにそれで、どれも音楽の使い方がとても上手いのが印象的です。
矢田部氏の日記によると。
http://www.cinemacafe.net/article/2017/05/26/49714.html
珍事

「LA LA LAND」、ダミアン・チャゼル監督が影響を受けたと何かで読んだ、鈴木清順監督「東京流れ者」、日活時代の映画の記憶が混じりあってるのでうまく思い出せなかったけれど、書籍に画像があった。これかあ!確かに「LA LA LAND」のあのシーンっぽい。
全盛期の大映映画を観ていると、よくぞこれだけ短いシーンに、大袈裟な前衛的セットを組んで撮ったなぁ…と驚いたり呆れたり、大映も倒産するはずだね!と納得したりすることが時々あるけれど、「LA LA LAND」、ちょっとそんな大映っぽさもあった。よくぞ!と呆れる感じが似ていた。
オスカーの結果をちらちらチェックしていたのだけれど、最後の最後、作品賞の発表でのミス、あんなことって現実に起きるんだなぁ。スピーチしていたプロデューサーの男性が事態を飲み込み、すぐ「ムーンライト」組をステージに呼び、賛辞を送る機転と気遣いが素晴らしかった。世紀のミスに巻き込まれ、混乱を制する紳士的態度。小憎いわぁ。それでこそプロデューサーやわぁ。「LA LA LAND」をもう一度早く観たいし、ハプニングの前よりも「ムーンライト」もぐぐっと楽しみに。
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