珍事

 

「LA LA LAND」、ダミアン・チャゼル監督が影響を受けたと何かで読んだ、鈴木清順監督「東京流れ者」、日活時代の映画の記憶が混じりあってるのでうまく思い出せなかったけれど、書籍に画像があった。これかあ!確かに「LA LA LAND」のあのシーンっぽい。

 

全盛期の大映映画を観ていると、よくぞこれだけ短いシーンに、大袈裟な前衛的セットを組んで撮ったなぁ…と驚いたり呆れたり、大映も倒産するはずだね!と納得したりすることが時々あるけれど、「LA LA LAND」、ちょっとそんな大映っぽさもあった。よくぞ!と呆れる感じが似ていた。

 

オスカーの結果をちらちらチェックしていたのだけれど、最後の最後、作品賞の発表でのミス、あんなことって現実に起きるんだなぁ。スピーチしていたプロデューサーの男性が事態を飲み込み、すぐ「ムーンライト」組をステージに呼び、賛辞を送る機転と気遣いが素晴らしかった。世紀のミスに巻き込まれ、混乱を制する紳士的態度。小憎いわぁ。それでこそプロデューサーやわぁ。「LA LA LAND」をもう一度早く観たいし、ハプニングの前よりも「ムーンライト」もぐぐっと楽しみに。

 

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Mariko
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