予習は有効

 

日比谷のIMAXで『オッペンハイマー』観てきた。感想はのちほど書くとして、これから観ようと思っている方にメモを共有!

https://www.oppenheimermovie.jp/

 

【上映環境について】

・IMAXで観るか?問題について、『オッペンハイマー』は『DUNE』ほどIMAXを必要としない映画だと思う。ほとんど会話劇。スクリーンサイズより、音響の良さを優先したほうが良いかも。音の演出が素晴らしい。

・今のところ字幕上映ののみで日本語吹替はない?はず。会話劇でセリフ量が膨大かつ専門用語、人名、地名と固有名詞がたくさん出てくるので、集中力のある時に。上映時間は180分。

 

【予習について】

・クリストファー・ノーランの映画は必ず事前に何かしら予習します。今回はまず、NHKで放映されたドキュメンタリー『マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪』。地上波で2月に放映され、私はU-NEXT経由で入っているNHKオンデマンドで観ました。

https://www.nhk.jp/p/butterfly/ts/9N81M92LXV/episode/te/68Y8NMXGPK/

・ドキュメンタリーは物理学者としてのオッペンハイマーの情熱と苦悩に迫るもので、このドキュメンタリーを観た上で映画『オッペンハイマー』を観るには、公式サイトの説明(以下)にある、

 

オッペンハイマーが大学で教鞭をとり始めたのは株価暴落をきっかけとしたアメリカ史上最大の経済恐慌、大恐慌の始まった1929年だった。恐慌は世界に広がり、第一次大戦の賠償金支払いで行き詰まるドイツにヒトラー率いるナチスが現れる。ナチスは第二次世界大戦を起こし、当初、戦況を優位に進める。このドイツに負けまいとアメリカが完成を急いだ原爆は、1945年、日本を降伏させるだけでなく、一瞬にしてアメリカをかつてない超大国にさせた。ただ、その4年後にソ連も核実験を成功させる。米ソが核兵器で脅し合う冷戦の中で反共思想がアメリカでは一気に広がっていく。ヒステリックな「赤狩り」の渦中で、オッペンハイマーも共産主義者との過去が問われていく     

 

↑こちらの「ただ、その4年後に」以降がドキュメンタリーではインプットできず。米ソ冷戦、赤狩りが映画の前半から要素が散りばめられ、後半の展開のメインになる。それを含めてとても良い予習になったのが、登場人物紹介が丁寧なこちらのnoteです。助かりました!ありがとうございます。

 

 

・クリストファー・ノーランらしく複数の時勢が入り混じり、登場人物も非常に多く、彼らがしっかり名乗って立場を明らかにするわけでもなく映画が進んでいく。時勢については

カラー:オッペンハイマーのソ連スパイ疑惑の聴聞会(1954)と、その回想
モノクロ:ストロースの商務長官就任公聴会(1959)と、その回想

で区分されている。ありがとうノーラン、親切!(やけくそ)

 

…と、ここまで頭に叩き込み映画に臨んだけれど、私の理解度は50%ぐらい?でも予習しなければ理解度30%ぐらいだったかと思うと予習は有効。少し時間が経過した後に、2度目を観たい。でも完全に理解できなかったからといって不満が残るわけでもなく、個性派俳優がピタッと適材適所に配置された気持ちよさ、映像、音楽、衣装、映画の各要素がいずれも魅力を放っていて、ああ!観て良かった!と今は思っている。咀嚼して感想書きます。

 

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Mariko
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